表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シル・ストア~来訪者(旧サブタイトル:風の通り道)  作者:
第2章 レナ・カサル

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

64/105

閑話_生徒会

その日佳澄は普段付き合いのない上級生の呼び出しを受けた。

この学校が共学となる切っ掛けとなった存在からである。

場所は生徒会室、要件は伝えられていないが近く予定されている生徒会選挙に関するものだろう。


「お久しぶりです。」

「ええ、そうね。呼び出してごめんなさいね。」

竜ヶ峰 小夜、現生徒会副会長。

二人とも有名人であり、顔を会わせる機会は多い。

ただし、こうして二人きりで話をしたことはない。

わざわざ人払いした生徒会室に呼び出した理由を佳澄は問うた。


「端的に言うわ。次の生徒会選挙で生徒会長になって欲しいの。」

小夜は時間を無駄にするような性格ではなかった。

「理由を聞いても?」

「ええ、一つ、代々の生徒会長は入学式の総代。」

「それは知りませんでした。」

「ええ、入学後に生徒会入りを勧めたのにあっさり断られているしね。」

「やりたいことがあるので。」

「貴方の活動を公表できないのは残念だわ。」

「卒業まで待ってください・・・」

『なるほど、楓佳だと知っている訳か。』


「二つ、現在の生徒会選挙で生徒会長に立候補しているものがいない。」

そう言えば来週の選挙で立候補者が未だに公示されていない。

昨年はとっくに公示され、選挙演説が実施されていたように記憶している。

「生徒会から出ないのですか?」

「出ないではなく出せないのよ!」

小夜はどんと机に手を叩きつけた。

さらに紙の束を机に置く。

「これを見てほしいの。」


一番上の用紙を見て佳澄は頭を抱える。

「これ全部同じものですか?」

「ええ。今日届いた分だけよ。」

「・・・」

「・・・」

「まだあるんですか?」

「ええ。」

と言って段ボール箱を指し示した。

佳澄の名前が記載された生徒会長の推薦状

一体何通あるんだか?


「生徒会の仕事はしたことが無いのですが?」

「それはこちらでサポートするわ。」

「出たからと言ってなれるとは限らないのですが?」

「なにを言っているの、2年連続でミスター竜ヶ峰をトリプルスコア、ぶっちぎりで選ばれているのに。」

私立竜ヶ峰高等学校では戦前からミスター、ミスコンが文化祭で行われている。

共学化した後もミスコンは全て男子生徒が優勝している。

というかミスコンにそもそも女子が出ていない・・・

ミスコンと言う名の女装コンテストである。

3年前の共学から女子が加わってミスコンのレベルは大幅に上がった。

来年悟が入学したら間違いなくミスコンに出場させられるだろう・・・

ちなみに佳澄はミスターコンテストに立候補していない。

気が付いたら選ばれていた・・・


「他の候補者はどうするんです?」

「それは現在の生徒会役員で押さえる。」

「分かりました。」

「あら、あっさり納得したわね。」

「出ないと言ってもミスターコンと一緒で勝手に選ばれそうですから。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ