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シル・ストア~来訪者(旧サブタイトル:風の通り道)  作者:
第2章 レナ・カサル

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57/105

2-10.古城の見た夢

誤字修正

古城の見た夢:作者 トーリ・サイデン

レナ・カサルに伝わるおとぎ話をモデルにした小説

吹雪の夜、道に迷った主人公は古びた城にたどり着く

お城の住人たちは皆古風な装束だったが親切に主人公をもてなしてくれた。

翌日、吹雪が収まり春の再会を約束をして古城を立ち去る主人公

春に城を訪ねるとそこには廃墟が広がっていた。

おとぎ話はここで終わるがトーリ・サイデンの小説には続きがある。

主人公は城の主人の話していた光景を取り戻そうと奮闘を重ね、ラストでは賑やかな声が響く村になっている。

トーリ・サイデンの再生への祈りが込められた一編


野営地にやってきた何でも屋は廃都に余計な目を向けないよう誘導する役目を負っていた。

ジーンや佳澄が弱そうに見え、馬鹿な下心を見せたのが運の尽き、ジーンの尋問で洗いざらい吐かされている。

怪我の功名で得た情報は廃都3都市全てで違法な何かの研究が行われているというもの

「まさかここまでピンポイントの情報を引き当てるとはな・・・」

内容が内容だったのでギルやシル・サーレの主力メンバーが3都に近い野営地に集結している。

70年前にコアが破壊され破棄された都市の地下プラントの一部は無事で動力さえあれば稼働可能な状態だった。

そこに目を付けた何者かが何かしている。

「3都の首脳陣や研究者は襲撃してきた魔王に皆殺しにされたとは聞いていたが、プラントの完全破壊までは出来なかったか。」

「都市の地下プラントは故障や事故に備えて複数用意してある。

魔王は破壊したのはメインとなるプラントで稼働していない予備プラントまでは手が回らなかったのだと思う。」

「さてメンバー構成はどうする。」

「俺と佳澄はそろそろ里帰りするかもしれないからエポリアやウェルシー以外と組んだ方が良いだろう。」

「分かったそれでは・・・」

ギル他数名ははとりまとめとしてここに残り、調査チームの構成を決めた。


「ここが廃都フィリス・・・」

破壊された城壁を乗り越えて廃都に入る。

容疑者の逃走防止でデ・カサル、ゼ・ドネ他近郊の都市の警備隊が周囲を取り囲んでいた。

内部はキラーアントの蟻塚で埋め尽くされそこかしこに無数の蟻の気配がする。

「こいつらのせいでがれきの撤去や廃墟の調査が進まなかったんだよな。」

蟻塚の大半は既に殺虫剤他で破壊されているが破壊しても破壊しても新たな蟻塚が作られるいたちごっこが続いていた。

「ハーレンからアリクイを連れてこようって話もあったな。」

その話はモンスター化したアリクイをティム出来ていないのでそこで終わっている。

聞いていた場所の下水道の入り口から中に入る。

都市が死んで70年、腐敗するものもなくなった内部は意外と綺麗だった。

地面に片膝を突き様子を探っていたジーンは言う。

「情報通りだな。人の出入りしている気配が残っている。」

同行しているシル・サーレのメンバーが内部を写真に収め、ギルの元に送った。


下水道の中を気配を消して気配を探りながら歩く。

監視を欺くため、幻影を展開している。

声は出せないので念話で会話する。

『トーリ・サイデンの小説で廃墟の夢の話があったけど。』

『古城の見た夢か』

『そうそれ、この廃墟ならどんな夢を見るんだろうね?』

『今のところロクでもない悪夢になりそうだな。』


ジーンは目線で立ち止まるように伝え、壁に手を当てる。

『ここだ』

声を出さず、口の動きだけで伝えると時計で時間を確認する。

同時に内部の人数や規模も確認していく。

『時間だ』

異能スキル鍵開けを使い、内部の電子錠を解除した。

扉を開けて制圧ミッションスタート

ここから時間との勝負である。

『右の部屋に5人、奥に3人』

静かに速やかに内部に潜入し、武装勢力を制圧していく。

狩りが始まった。


内部の制圧が完了し、現在はそこに居た技術者、労働者、捕虜、実験用の動植物等を回収している。

「詳しい結果が分かるのはもう少し後だろうけど・・・」

視界がゆらぎ、廃都フィリスから佳澄の姿は消えた。


「やっと戻ったか。」

疲れた声の父親の声、

見慣れた玄関先の煌々と照明が照らすその先には泣き疲れた弟と彼を宥める両親の姿があった・・・

ここで一旦佳澄は日本に戻ります。


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