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シル・ストア~来訪者(旧サブタイトル:風の通り道)  作者:
第2章 レナ・カサル

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2-9.モンスター化した要因は?

カミラから、ギルド経由で情報を買う。

その中に怪しげな話が幾つかあり、2チームに分かれて調査することになった。

一つは炭鉱の町について、こちらはリオン、マリス、クロップ、ケイロスの4人+ご意見番でモロゾフが付くことになった。

もう一つは70年前の襲撃で廃都になった城塞都市跡、ジーンと佳澄、エポリア、ウェルシーの女性陣+ルー

調査対象は3つの廃都なのでシル・サーレからも1チーム出してもらい、合同調査とした。

人形師は別の仕事があるので拠点に留守番である。


「そろそろ里帰りが起こるかもしれない。そうなった時はまずサーレを頼れ。」

エポリア、ウェルシーの女性陣に伝える。

「はい、承知しました。」

「里帰りって何時になるか分からないんですか?」

「分かれば苦労しないよ・・・」

佳澄はぼやきつつも簡易テーブルで食材を切る。

現在、ゼ・ドナから出発して三日目、野営地で夕食作成中である。

明日にはサーレからきたチームと合流して廃都調査開始だ。


「ずっと気になっていることがあるんだけど。」

夕食後、焚火を囲んで傍らに寝転ぶルーを撫ぜながら佳澄が言った。

目線で先を促すジーンに言葉を続ける。

「12年前、軍用犬がヘル・ドッグになった件についてなんだけど。」

「うちのケリー達がどうかしたの?」

とエポリア、彼女は子供の頃からケリー達に遊んでもらって育ったのだ。

「何でケリー達だけがヘル・ドッグになったんだろうって思って。

今のレア・マーデ周辺でモンスター化しているのは鼠と兎だけでしょう。」

「それで。」

「切っ掛けがリオンの怒り、魔人化だというのは分かる。

でもそれだけなのかな?」

焚火を見ながら佳澄は言葉を続ける。

「あの時、リオンは軍用犬に囲まれ、追い詰められていた。」

「囲んでいた犬達は10頭以上、ヘル・ドッグになったのは5頭。」

「ケリーは確かリオンから少し離れた位置に居たと思うんだよね。」

「リオンの近くにいたからヘル・ドッグになった訳じゃないと言いたい訳だ。」

「うん、レア・マーデに居た時に何かされているんじゃないかと思って。」

レナ・カサルでヘル・ドッグが生まれる条件が整っているなら他にもヘル・ドッグが生まれているはず。

しかし、ここまで見かけた農村では普通に牧羊犬が走り回り、牛、ヤギ、羊が牧草を食んでいる。

「ケリー達に聞いても覚えているかなあ???」

とエポリア、モドラもそうだがモンスターと化し、念話等を覚えた後はともなく、それ以前ははっきりと覚えていないらしい。

逆に海洋国に来た時には既にヘル・ドッグとなっていたケリー達はその後のことはしっかり覚えている。

エポリアなど出会った時に怖がって父親の後ろに隠れた様子を未だにケリー達に揶揄われているらしい。


「それと農村で気になったんだけど鶏が居ないね。」

シル・ヤーレでは海洋国から輸入したモンスター化する前の鶏と巨大化した鶏が共存して村を駆け巡っていた。

兎がモンスター化しているのだから鶏もしていておかしくないのだがそもそも鶏そのものを見かけない。

卵はそれなりに出回っているのにである。

「大きさからいって兎と同じ時期に鶏がモンスター化してもおかしくないけど。」

「それにしては一羽も居ないのは不自然だな。」

「ゼ・ドナの市場の卵、大きさが普通だったしね。」

「もともとレナ・カサルのコアには鶏を使っているという話だったが・・・」

ヤーレの市場では両方、というよりモンスター化したダチョウか?という卵の方が多く出回っている。

「レナ・カサルのコアが今、何を原料としているかを確認した方が良いな。」

野生の場合、弱肉強食で駆逐されることはあるだろうが人に飼われている鶏の場合、狩られるのはモンスター化した方の筈。

「街道沿いの農村はギルドの巡回とかあるから比較的落ち着いてるという話だけど・・・」

シル・サーレ所属のウェルシーはここら辺までなら来たことがある。

「気にしてなかったか?」

「はい、そういうものだと思っていたので。」

「余所を知らなきゃ違いは分からないものだ。今回の件に関係あるかどうかは分からんがな。」

「モンスターかって何が原因で起こるんだろう?」

「モドラやモルゾフは気が付いたらそうなっていたらしいが、ルーの場合は親がそうなのと1歳の時に神聖帝国に行ったのが切っ掛けだな。」

「マーデの試練?」

「そうだ。あれで覚醒したらしい。」

「同じ環境でもなるものとならないもの、人もそうだけど一卵性の双子でも異能に目覚めるもの目覚めないものがいる。」

「異能に目覚める時期や切っ掛けは色々、辺境民は刻印を使うことが多いけど。」

「リソーナでもそうです。最初に刻印が反応した時は嬉しくて踊ってしまいました。」

「サーレじゃ講習会とかが切っ掛けですね。」

「野生動物がモンスター化の切っ掛けが分かれば被害も減るんでしょうが・・・」

「今のところ、窮鼠猫を噛むで生存本能が切っ掛けだと言われているがな。」


暫くすると野営地にデ・カサル所属の何でも屋がやってきた。

ウェルシーの知り合いの様で挨拶し、情報交換をしている。

その後の一件でジーンのハーレム状態ではなく2組のペアだと思われていたことを知り、佳澄はダメージを受けていた・・・

佳澄は元々兄のお古やユニセックスの服で過ごしてますがこっちに来てからその傾向が強くなってます。

体形や雰囲気がジーンと似ていることもあって、妹ではなく弟扱いされています・・・

ラストの佳澄がダメージを受けた件は風の生まれるところでこの後に公開します。

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