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シル・ストア~来訪者(旧サブタイトル:風の通り道)  作者:
第2章 レナ・カサル

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2-4.拠点

佳澄は、冬に原付免許、春には大型二輪の免許を取りました。

ep.2_3で手配を頼んだバギーは佳澄用

日本でも夏の合宿にバイクで参加して活躍してました。

結局、ギルドの手配で、ゼ・ドナの一軒家を暫く借りることになった。

ギルドで研修用に使っていた建物で、1階が工房、2階が会議室や資料庫。

3階より上が居住用スペースとなっている5階建て建物だ。

現在は研修の時期ではないので管理人夫婦だけが住んでいる。


「ステファン、ジュディ、お久しぶりです。」

ジーンは異能スキルの講師を頼まれて何度か利用したことがあり、管理人夫婦とは顔馴染だった。

「マスターから話は聞いているよ、わしはステファン」

「カスミだったね、私はジュディ、よろしくね。」

見た目は穏やかな老夫婦だが、調子に乗った若い何でも屋を一喝して大人しくさせる古強者

レナ・カサルの何でも屋でこの夫婦に頭が上がらないものが多い。

ギルド長であるカミラにはため口だったジーンもこの二人には自然と口調が改まる。

そんな何かが彼らにはあった。

「初めまして、佳澄です。お世話になります。」


「しかし、借りて良いのですが?ここってギルドの研修施設だと伺いましたが。」

「構わないよ。研修施設は他にあるしね。」

「何ならここを拠点にしてクランを作ったらどうだい。」

「ステファンも同じことを言うんだな。」

「Aランクで独立したクランを持っていないのはあんた位だよ。ガイは当面隠居する気無いんだろ?」

5年前に独立したシル・ムレアでAランクなのはムードのみ、レノンはB、アーシャはCだ。

ムードはAランクになった8年前から独立の準備を始めていた。

ジーンがAになったのは13年前、何度なく独立の話があったがのらりくらりと躱している。

「シル・ストアが居心地が良いのは分かるけどいい加減独立したら?」


マリオネット経由でジーンと佳澄が暫くゼ・ドナで過ごすことを伝えると

シル・ストアからリオンとマリスが、シル・サーレとムレアから若手を2人、

また人数の減るシル・ストアにシル・サーレとムレアから3人ずつ移籍することになることをガイから伝えられた。

「また、思い切ったな。」

「そろそろローテーションの時期だからな。」

シル一派は受けた依頼内容での一時移籍の他に大体5,6年周期でメンバーを数人ずつ入れ替える。

前回のローテーションはムードが独立した時、シル・ムレアにはストアのメンバーの他、サーレからも数人移籍している。

ジーンも一時期サーレで仕事をしていたし、リオンとマリスがそろそろ他に修行に出る時期に入っていた。

「クランを作るかどうかは置いておくとしてレア・マーデを調べるならそっちの方が都合が良い。」

「確かに」

ヤーレは論外としてデ・カサルもレア・マーデに車で移動しようとすると5日は掛かる。

デ・カサルからレア・マーデまで飛行艇を使えば半日、飛行船なら1日だが飛行艇はヘル・ホークのせいで定期便は無くなった。

現在はレア・マーデの軍用機が数機飛んでいる程度だ。

飛行船は3年程前からデ・カサルとレア・マーデ間で運行するようになったが本数は少なく監視が厳しいので利用する予定はない。

その点、ゼ・ドナなら車で半日、何をするにしても利便性は高い。


彼らは海洋国で飛行船を使って、アレストリア、デ・カサルでメンバーを拾って、ゼ・ドナに来るという。

「ついでに彼らの教育も頼む。」

「またかやっとリオンやマリスが独り立ちして楽が出来ると思ったのに。」

「出来ればチームとして動けるよう鍛えてくれ。」

「仕方ない・・・」

「マリスは飛行船が初めてだから楽しみにしている。」

デ・カサルとゼ・ドナは何でも屋ギルドが出来た直後から飛行船による運航が始まっていて既に80年近い歴史がある。

飛行船の運用はもともとアナ・ハルナで盛んで、海洋国とアナ・ハルナ間の定期便は300年前から始まっていた。

アナ・ハルナ滅亡後はアレストリアとデ・カサル、ゼ・ドナ、帝都、海洋国で飛んでいる。

滅亡前にはエマルド間との定期便もあったが滅亡時のエマルドの鎖国で廃止され現在も復活していない。

アナ・エルダの復活を契機にハーレン大陸内陸部のヤーレ他との飛行船運航計画が始まったばかりだ。

試験運行まで数年はかかる見込みである。

なので、ハーレン大陸内の移動は当面は車となるだろう。


佳澄はその間、建物内を探検していた。

「やった、お風呂がある!」

ジーンから話は聞いていたが実際に見ると嬉しい。

ヤーレの拠点は清潔だったがシャワーしか無かったのだ。

料理はジュディさんは美味しいと聞いているので楽しみだ。

その内市場に連れて行って貰おうと思っている。

ただ、ヤーレ程治安は良くないというかレア・マーデの嫌がらせがあるので単独行動は禁止されている。

暫くは近日中に届くバギーの調整と運転に慣れることになるだろう。

またギルドの研修所なので訓練施設もある。

ジーンに手合わせして貰っていざという時に足手まといにならないようにしなくては・・・


一週間後、リオンとマリスがゼ・ドナに到着した。

想定外の連れと一緒に・・・

ジーンは星祭の唄の時はシル・サーレに所属してます。

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