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シル・ストア~来訪者(旧サブタイトル:風の通り道)  作者:
第1章 ハーレン

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エピローグ 青い空

一章完結です

アナ・エルダの中枢指令室に入る。

7年前は入れなかった場所だ。

周囲にはアナ・ハルナの避難民で技術者達がざわついていたが、皇帝に気が付き作業を止めて頭を下げる。

「お久しぶりです。ジーン様」

「事故に遭われたと聞いて心配していました。」

顔見知りの技術者が声を掛けてくる。

今使っているマリオネットは生身のジーンに合わせて調整されていて偽装の必要が無い。

とはいえ、認証機を騙せるとは思えないので予め事情をばらすことにしていた。

「久しぶりだ、事情があって今のこの体はマリオネットだ。」

「何があった!」

驚くマギに手を挙げてとどめる。

「システムの言う適合者は多分佳澄だ。」

そう言って佳澄を認証機の前に押し出した。

「リオン、これを頼む。」

そう言ってマリオネットの制御を切り、佳澄の中に戻る。

突然動かなくなったジーンに周りがざわつく中、

『佳澄、球体に手をあてろ』

『分かった、次は?』

待つことなくシステムの無機質な声が響く。

「適合者を確認しました。再起動を承認しますか?」

「はい」

今度は声を出すと同時に異能を経由して承認を認証機に伝える。

「再起動、承認されました。これよりワイズマンシステムを再起動します。」

沈黙していたパネル・計器類が一斉に稼働し始めた。


パネルにはヤーレでは殆どみない神代文字が流れては消えていく。

このまま出来ることはないと認証機から佳澄は離れ、ジーンもまたマリオネットに戻る。

「ジーン、ワイズマンシステムって何?」

「wise man 賢者か」

「?」

「俺には違うように聞こえた

マリス、リオンはどうだ。」

二人はハーレナ語で賢者を意味する言葉で答えた。

「ジーン、説明をお願いします。」

「佳澄に聞こえたのは佳澄の故郷の言葉で賢者を意味する言葉だ。

このシステムはアナ・ハルナの古語、神代語で命名されている」

「どういうこと?」

「神代語は真名、物事の本質を表す言葉だと言われている。」

「ちょっと待って、確かアナ・ハルナがコアを作ったのって400年前よね。

神代語って、確か2,500年以上、アナ・ハルナ建国時の言葉じゃなかった?」

「そうだ。」


黙って会話を聞いていたアナ・ハルナの技術者達は言葉を挟んできた。

「アナ・ハルナのコアへの刻印は全てこの神代語を使っています。」

「レナ・カサルが真似できないのはこの神代語を力ある言葉として使えないことに理由があります。」

ただ文字を真似て刻印を施してもコアにはならない。

刻んだ言葉を真名として命を吹き込む。

それが出来るのはアナ・ハルナと海洋国の人間だけだった。

「今は刻印を打つだけなら神聖帝国やヤーレにもいるけどな。」

「コアの元になる金属や鉱石があるのはアナ・ハルナ、海洋国では貝殻を使ってコアにしている。」

「貝殻が使えるなら他でも出来そうだけど。」

「俺達が使う道具や武器は自分で刻印を打っている。」

「じゃあ?」

「そうやって打った刻印は打った本人にしか反応しないんだよ・・・」

「その上、効果を発揮しだすには相当の修練が必要になりますから。」

「コアというものは程度の差があれ、使えるものなら誰でも反応します。」

聞くと辺境民は自分で使う道具や武器に刻印を施して使っているようだ。

ただしその刻印は自分か自分の子供、親と言った近しい血縁にしか反応しない。

「1親等まででということね」

「?」

簡単に説明すると

「遺伝か波長が似るってことなのかな。」

「これ、親子判定に使えそう。」


混乱してきたのでリフレッシュするべく4人と皇帝は建物の出口に向かう。

「天幕で茶でももてなそう。ジーンは飲めるか。」

「問題ない、頂こう。」

そんなやりとりをして外に出る。

「嘘・・・」

アナ・エルダの空は青かった。

元のタイトルは「夜明け」でした

しかし、アナ・エルダ到着時点で既に既に日が出ている時間想定だったので変更


コアの材料や海洋国が貝殻を使っていることを佳澄が知らないのは高速言語で伝えられたから。

ジーンやシル・ストアのメンバーは日常的に高速言語を使うので佳澄の知識はかなり歯抜けです。

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