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めざめ

おひめさまは てんがいのついた ベッドでめをさますと 100ねんの ときが たっていました

がいこつに なった メイドは おおあわて

こうちゃを せなかから はきだします


「ひめさま おめざめに なったのですね。 あなたを まっている あいだに みんな としをとって しんでしまいました。 でも こうして おはなし できますし こうちゃも のめます。」

「まあ!」


おひめさまは おおきな がんかを みひらいた(つもりになって) おどろきました


「わたしも しんでしまったのね。」


まっしろな ほねになった からだを じっとみて おひめさまは いいました


「さようでございます。」

「では いまの おひめさまは だれなの?」

「それは あなたさまで ございます。」


メイドは かなしそうに まどのそとを みました


「くには ほろびました。」

「まあ!まあ!」


おひめさまは とても おどろいて かたのほねを びっくりさせました


「では わたしは じゆうなのね!」

「さようでございます。」


おひめさまは ベッドのうえから とびおりました

ふだんなら おこられること だったのですが メイドは なにも いいません

だって くにが ほろんだら もう いろんなことが かんけいなくなるのですから


「それなら わたし もう おひめさまでは ないわ!わたしは ふつうの おんなのこね!」

「さようでございます。」


しんでいること いがいは

もと おひめさま は おとうとの へやへ はしりました

おとうとは いませんでした

しんだだけなら まだ おしろに いそうなものなのに すがたは ありません

もと おひめさまは すこしかなしくなったけど それどころでは ありません

おとうとの ふくの なかで いちばん じみなふくを えらぶと ぜんしん きがえてしまったのでした


「わたし、たびにでるわ!」

「そうなのですね。では わたくしも おつれください。」


メイドは ティーカップを ちかくの テーブルにおくと たびの じゅんびを はじめます


「おしろの そとで ずっと やりたいことが あったの! ついに それが かなうのね! わたし しんでしまってもいいわ!」


ひとは 2かい しねるのでしょうか

こうして もと おひめさまと メイドのたびは はじまったのです

たびが はじまる…!

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