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中途半端な僕へ  作者: ふじもん
~終わりと始まり~
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大切なもの


大切なもの

ー病院ー(黒崎医院)受付


小さい男の子「ハアハア…すみません面会お願いします」


受付の看護師「はいお名前をよろしいでしょうか?」


小さい男の子「はい、花咲 春樹です。304号室の花咲 ホタル 妹に会いにきました。」


受付の看護師「かしこまりました。それではどうぞ」


春樹「ありがとうございます。」


許可が出ると一応最低限のルールは守りつつ少し早歩き気味に急いだ。


~304号室~


春樹「し、失礼しま~す」


部屋の前につくとやや慎重にドアを開ける。


すると部屋のベッドから体を起こしている状態で口を尖らせてこちらを見る女の子を見つける。


女の子「遅~い!!」


春樹「ごめんごめん遅くなっちゃった」


女の子「もうすっごい待ったよ」


春樹「ハハ、病人には見えないくらい元気そうでよかったよ、ちゃんとおとなしくしてた?ホタル」


ホタル「もう子供扱いしないでよ」


春樹「小学3年生は世間では大人といいません」


ホタル「自分だって子供のくせに」


春樹「はいはい、それよりハイ、これ 」


手元の袋を渡した。ホタルは袋を見るとパァと目を輝かせ


ホタル「やったぁプリンだ!」


春樹「この間買ってこいっていってたでしょ」


ホタル「ありがとーお兄ちゃん、いや~病院のは味が薄くてさあ~」


春樹「あ〜ごめん、その前に許可とってくるからちょっと待ってて」


そう言い一度部屋を出ようとするが一度踏みとどまった。


春樹「とと、そういえば」


ホタル「?」


春樹「せっかくだからこれもついでに渡しておくよ、ハイ、プレゼント メリークリスマス」


ニッコリと笑いプレゼントを渡す。


ホタル「……」


春樹「えっどうしたの?」


ホタル「…ううん」


そう言うと


ホタル「お兄ちゃん…本当にありがとう」


とプレゼントを優しく抱きしめた。





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