禁忌魔法(黒魔法)
〜終わりと始まり〜
禁忌魔法
それから3日経った。
春樹「はぁーそれにしても…」
魔法の書を見る。
いろんな魔法があるんだな~、
僕が今見ているのは魔法の初級と呼ばれるものだ。初級というといわゆる日常生活で使用するようなものばかりでどちらかというとあったら便利というものばかりだった。例えば前にアレックスさんがさりげなくやっていた、"Psychokinesis"、食事の片付け、あれは実際に洗う魔法とかじゃなくて言葉の通り念力のようだ。物質の形状や大体の重さを理解する。そしたら後はきちんと体内の魔力と空間のマナを魔法に変換すれば持ち上がる、みたいだ。他にも僕が最初に習った"light"や、いわゆる扇風機のように微風を送り込んでくれる"Breeze"、などの他にもたくさんの魔法があるようだ。
しかし、この本も終盤に差し掛かった。アレックスさんが帰ってくるまでまだ日にちが結構あるため、どうしよう、と考えていると、トン、と何かが落ちたような物音がした。音のした方へ向かうとそこはアレックスさんの部屋でドアを開けると、たくさん並んでいる書斎から一冊の黒い本が落ちていた。
春樹「なんだろう…これ?」
表の表紙を見ても何も書いていなかった。。タイトルがなかった。でも昔から本はわりと好きということもあって、好奇心からそれを見たいと思い、僕はこの本を開いた。