ぶつぶつ
物々交換の話
搾取とは
搾取をものすごく大雑把に説明すると人に働かせる事だ。詳細は省く。
物々交換は等価である。
いや、等価じゃないけど、相互の納得の元に交換されている。
書きながら思ったけど、そうでもないな。
物々交換ですら、等価じゃない。
貴重な物を所持して、「言い値」をつける事ができたら優劣がつく。
まして労働と賃金なんて。
経営者とは、労働を発見し、指示する仕事だ。
「君はこのくらいの価値の人材だから、このくらいの値段で働いてもらえるだろう」
「君のやっている仕事はこのくらいの値段だから、このくらいの期日までにやってくれ」
「君のやっている仕事には、このくらいの時間がかかるから、この値段でやってほしい」
順番に説明しよう。
キャリアの見える化で給与があがる。
比較対象は他の人材だ。
経験年数だけでは、査定にならない。
いや2年くらいまでなら経験者、それ未満は准経験者、ゼロは未経験者くらいの分け方にはなるだろうけど。
人材育成とは、その人物が辞める時までに、見える化できる経験(キャリアになる資格など)と見える化できない経験(その企業、組織でしか通用しない技術)とを取得させることだ。
働く側なら、組織の収益アップになる資格を取る事が一つの解でもある。
次。
商品あるいはサービスの値段から逆算して、時間配分の限度がある。
ウェイトレスがテーブルを片付けるのに、5分かけられるか。
居酒屋では無理だが、予約専門の高級店ならできる。
その場合は、テーブルクロスから交換するレベルでの片付けに変わるだろうが。
車のディーラーなら、月に何台売らないといけないのか、という計算になる。
ポイントは締切なので、早い分にはいくら早くても問題ないこと。
つまり、汚されなければ片付けは楽で早くなるし、沢山売れるようならそれを維持すればよい。
残価設定クレジットで売れば、期日が来ればその客は再度その店に来店する事になるだろう。次回の購入形式がどの形になるかはわからないが。
最後。
例えば運搬。
引越は荷を載せて、運んで、荷を降ろす。
封書を届けるのもやっている事は同じだが、引越と違うのは、車やバイクに積めるのは1通でなくてもよい。
規模の利益が得られるので、どれだけ集約できるかがポイントになってくる。
教育もそう。
科目や分野というフォルダ分けをして、〇〇についてというサブフォルダに設定して、例えば30分間講義する。
履修内容は、「その講義をうけたら理解しないといけない点」が必須である。
「英語」で「be動詞」なら、説明するのと理解したか確認するのにそのくらいかかるか?
今の教育は、問題提起や発想や解決の手法も重視しているようなので、その分まで含めると時間かかるんだろなぁと思う。
一番大事なのは、問題提起であり、それを突き詰めて問題を問題点にまで絞り込む事だとは思うが。
ズレたな。
ここに関わってくるのは、最低賃金と同業者の賃金がベースになってくる。
うちは迅速または丁寧(付加価値)だから、賃金を上乗せする。その分もらう報酬も上乗せしている、となれるかどうか。
さて、ブラック企業といわれる会社には、どの視点が欠けているだろうか。
労働者のレベルアップを図って、生産性の向上をしているか?
できないプレミアムを切り捨てずにこだわっていないか?
サンクコスト効果?
規模の利益を得られていないんじゃないか?
集約や汎化できているか?
顧客を離さないような魅力はあるか?
労働者を離さないような魅力はあるか?
これまでの顧客をもって同業者に身売りしない理由は何?
優先順位は、事業継続。
そのための顧客満足、人材確保。
そのための利益獲得。
コストカットのために人材に余計な仕事をさせてないか?
そのカットで得られる差分は、時給分給秒給に見合うものか?
そのカットで得られる差分は、付加価値を下げてる差分より上か?
未来は明るいか?
ぶつぶつの話に戻ろう。
原始的な貨幣のやり取りは、搾取とともにある。
等価交換。
狩猟などの食材など劣化の早いモノを布地(仕事で出来た付加価値ある通貨)と交換していた。
当然、新鮮なうちに交換しなければならない。
国家権威を元にして、貨幣と交換するようになった。
精錬技術の安定化から、(ある程度の)不変である貴金属をベースに、等価を押し付けた訳だ。
これに税の概念をちょいと足せば、貨幣の価値を権威付けられる。
現代では、貨幣にはベースとなるものがない。
あるのは権威と相場だけ。
私はここに恐怖を感じる。
金本位制は、「Au金」から算出されていた。
労働の対価が、「Au金」と紐付けられていた。
今は、相場の差額で利益や資金が得られ、失われる。
私の労働の対価が、誰かのコンピュータ操作の成功やミスで9割になったり1.1倍になったりする。
こわっ……
安心する方法はある。
私に、10年後と50年後の100円の価値を教えてくれるだけでいい。
それだけで私は安心するだろう。
物々交換の話に戻ろう。
例えば、もやし30円。
エンドウ豆を暗所で発芽させて、カサ増ししつつ、別の食材にする。
使いやすいサイズに袋詰する。
物価が上がった(等価の金銭で買えるものが値上がりした)ことで250g→200gに実質値上げした。
モヤシの値段が上がったのは、実質の円安でインフレ。
これって、モヤシ換算すると、俺の給与、実質80%に下がったわけだ。
9割どころじゃねー!こわっ……こわっ……
円安のせいだ。クソがッ!