トイレの貼り紙より下
トイレの貼り紙は、すごい。
古くは
「朝顔に一歩近付き手を添えて外に散らすな松茸の露」
よく見るところでは
「いつもトイレをキレイにお使い頂き、ありがとうございます」
何故わざわざ貼るのか。
「客にトイレを汚されないように」だ。
現在、東京都に緊急事態宣言(発表7/8期間7/12〜8/22)が発令されて二週間ほど経ち、
東京オリンピックが開会されて、競技が始まっている。
開会式の映像は素晴らしかった。
ドローンでの演出
残念だったのは、ボツ案(事前プレゼン案)には
『AKIRA』の赤バイクとネオ東京
1964の東京オリンピック映像からの『READY?』
という胸熱がさらにあった事。
まあ開会式の事は主題じゃないんだ。
コロナウィルス対策がもはや機能不全をおこしていること。
ワクチン接種の地方のペースを落としてまで、東京または首都圏に集中させても尚まだ終息する気配がない。
デルタ株に置き換わった事で、濃厚接触者の定義も怪しくなってきた。
1メートル以内で15分以上の定義では、分離出来ない状況にきている。
簡単にいうと、電車で同じ車両にいた時の感染リスクが否定できなくなった。
現在のルールでは、濃厚接触者(1mで15分、同居)であればPCR検査が無料。
症状があり、医者の判断があればPCR検査が無料。
となる。
最も、検査体制のリソースが増えて、二年前当初から変化して、健康保険の適用範囲になっているので、少し負担は減ったか。
できれば濃厚接触者とそれ以外でわけるのは危険になりつつあるコトを認識してほしい。
オリンピックを開催した事で、当然ながら人流は増える。
諸外国からのお客様が増えて、それに対応する人も増える。
彼らは「自国(地域含む)の選手のために」対策ルールを守っている。
お互いに納得のいく状況で推移してほしい。
今、我々に求められているのは、節制ではない。
いや、節制だけではない、というべきか。
私が哀しく思うのは、今この程度で済んでいるのは、「今までの努力のおかげだという事」に対して述べている人があまりにも少ないコト。
何故なら、ひと月前、二週間前の予想と違わない状況で進んでいるからだ。
さらに言えば、一年前二年前の推移予想よりは遥かに上等である。
素晴らしい成果だ。
飲食店の多くはルールを守り、深夜、准深夜の酔客を防いだ。
医療従事者は最善を行い、医療機関での感染対策はほぼ万全だ。
介護施設、共同生活施設(寮など)は、クラスターに至らないように、各自で自己防衛に努めている。
ワクチン接種がキーだと、全力で65歳以上の接種をすすめ、当該年齢の重症化を防ぐことに成功している。
感謝の意は何処だ。
何処からも大きな声では出ていない。
大事なことだと思う。
『我々は感謝している!』
医療従事者に、飲食店に、寮監に、保育士や先生に、上司に同僚に部下に、先輩に後輩に。
伝わらなければ、感謝の言葉には意味がない。
ついでに、行動強化の意味もある。これは本当にオマケではあるが。
今後もワクチン接種への賛否や、コロナウィルスへの色々な意見の乖離があるだろう。
私が全力でできることは、あまりにも小さい。
それでも言いたい。
乖離は対立ではない、貴重な意見同士であると。
そして、今までの努力は無駄ではないと。
夏は熱中症と絡み、コロナ対策に難易度があがる時期である。
ぜひ、熱中症対策に飲食店からの飲料のススメが出てきてほしい。
ノンアルコールカクテルなんて、日中飲んだら素敵だと思うのぜ。
まあ話題がずれたわ。
言いたいのは
「飲食店の皆様、酒類取扱の業者の皆様、これまで大変な制限を守ってくださってありがとうございます。
皆様が厳しいルールを守って下さった事で、医療崩壊をなんとか食い止める事ができています。
本当にありがとうございます。」