9.宇宙はひとつの大きな生命である
先生は新しい生き方の基本となる考え方として「宇宙はひとつの大きな生命である」と言われています。
物質にしても、生物にしても、自然界や人間社会、さらには人間に備わっている精神に関しても、宇宙という一つの大きな生命の中で起こっている現象なので、そこには当然、自然法則が働いているというのです。
たとえ話で説明すると、私たちの体はたくさんの細胞で出来ていて、それぞれの細胞が支え合って人体という大きな生命をつくりだしています。
つまり、個々の細胞は、人体という大きな生命の法則の中で、今はない過去の細胞や、現在支え合っている多くの細胞の働きによって存在できているのであって、最初から自分の力だけで生きてきたのではありません。
それなのに、自分が生き残り味方を増やすことだけを求め、ほかの細胞や人体全体のことはどうでもいいと考えて法則を無視して勝手なことをすればどうなるでしょうか。
その細胞は「ガン細胞」のようになってしまい、軽微なものは人体の免疫の働きで取り除かれ、それが無理な場合には人体という大きな生命を損なうことになるでしょう。
逆に、よく法則に従って役割を果たす細胞は人体全体の働きに守られて残ることとなり、いのちを終えたら次の細胞に役割が受け継がれていきます。
そのように自然法則に従った生き方をしていけば、最後には自分自身や家族、子孫の安定した幸福につながっていくということをしっかりと信じることが大切なのです。