4、神への質疑応答
転生神の口調が安定しないのは主人公の転生神のイメージが固まっていないからということにさせてください。お願いします。
「へー、結構面白い人生を送っていたのね」
俺が目を覚ました瞬間転生神が俺に話しかけてきた。
「なにをした?」
「ただ君の前世の記憶をあなた自身に説明してもらっただけよ。いいじゃない、別に減るものじゃないし」
いや、結構知られたくない記憶があるんだが。
ジャンケンに負けて水着着せられたときとか。
もちろん水着は女用で。
「でも、随分と面白い人生だったわね。面白かったからボーナス増やしてあげるよ」
「え、マジで?」
「うん、マジ」
だったら別に何でも見てもらって構わない。
前世の恥より来世の無双だし。
「そういえば、君の質問がまだ途中だったわね」
「あ、はい」
そうだまだたくさん質問があるんだ。
転生したらしばらく情報収集はできないから今のうちにしておいたほうが得策だな。
「レベルがあるって言ったけど詳しくはどんな感じなの?」
これは結構重要なことだ。
単にレベルといっても、ステータスとかなんとか言えばわかるものから確認できないもの、レベルアップすればそれに応じて強くなるものからその時の強さをレベルで表すものといくつもの種類がある。
別に俺はいきなりステータスとか叫んで変な目で見られたいわけではない。
それに聞いて悪いものでもないしな。
「詳しく?えーっと、その世界のレベルは見ることはできないわ。何でかというと、もともとその世界のレベルはそこを創った神が魔物とかがどれくらい強いか見てニヤニヤするためのものだから」
うわあ・・・趣味悪。
そんな変態みたいなことするよりも鑑定みたいなスキルあげたほうが面白いでしょ。
「おまえの力でみたいので見ることはできないの?」
「見ることはできるけどそこまで見る意味ないわよ」
「どうして?」
「えーっと、じゃあ例えば君はレベル1のゾウとレベル10のアリどっちが強いと思う?ちなみに1000レベルぐらいまで行けば伝説になるくらいだと思ってくれていいよ。アリは別に毒を持ってたりはしないわ」
「ゾウだな」
「そう。もしアリが100レベルくらいだとしてもアリはゾウを倒すことができない。アリもそのくらい強くなればそう簡単にはやられないけど倒すことも出来ない、200レベルくらいで奇跡が起こって何とかってぐらいだね。こうなる理由説明できる?まあ、あくまでアリが1匹の時の話だけど」
「レベルというのは絶対的な強さではなくその種の中での強さを表す。ということか?」
「その通り。ゾウとアリぐらいだったらいいけど初めて見るような魔物がレベル30だったとしても対処に困るでしょ、それにレベルを見て一目で勝てないと思うぐらい強かったらレベルなんか見なくても強いかどうかは雰囲気で大体わかるよ。」
「へー」
うーん、これだったら勘を良くしてもらうとかしてレベルは放置で良いかな?
まあ、レベルが見れるってのも浪漫があっていいけどまあ絶対っていうわけでもないし。
次に聞きたいのは・・・
「俺が行く星にも神っているの?」
「うん、いるよ。まあ今は女神が1柱いるだけだよ。」
「そいつがその世界を創った奴?」
「ううん、昔は創った神が管理してたんだけどその使命を放棄してそこに目を付けたのがその女神ってわけ、まあ詳しいことはあんまり知らないけど」
「ふーん」
よし。聞きたいこともなくはないけど別に転生してから聞けないわけじゃないしとりあえず質問はもういいか。
じゃあ次は・・・
「ねえ」
「ん?」
「そろそろ、賠償としてのボーナスちょうだい」
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