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2、プロローグ(2)

 俺は転生することになったのだが、このままというわけにもいかないので話をしてみる。


「ねえねえ神様、あんたが神だって事を俺に証明するために俺のイメージの転生神の姿になってみてよ」

「なんか軽い気がするけどまあいい、分かったじゃあいくぞ」


 すると神が淡い光を出しながら変身した。

 俺としては物凄い光が俺の目にダイレクトアタックしてくると思ったんだけどな。

 ・・・うん。俺の目が無事だったことを喜ぶべきか、それとも某大佐の名言が言えなかったことを嘆くべきか。


 そんな事を考えているうちに神の変身が終わった。


「どう?これで私が神だって事信じてくれた?」

「は、はい、信じます、信じます」


 目の前というほど近くなく、遠いというほど遠くない微妙な位置には、俺の転生神のイメージと完璧に一致する姿があった。

 その容姿は水色の髪と目で髪型はストレートの結構な美人だ。

 しかし性格はイメージ通りなら楽観的でそして、バカ、アホ、マヌケ、と三拍子揃った残念な頭の持ち主はずだ。


「ん?何か凄く失礼なこと考えてなかった?」

「い、いや、そんな事ないですよ。と、とりあえずそのなんか俺の心読んでくるのやめません?落ちつかないんで」

「読心術の事?別にいいわよ。面倒くさいと思ってたしね」


 よし、これで落ち着いて考え事ができる。

 なんか適当な感じなのは元々なのか、それとも俺のイメージの影響なのか。

 でもそこまで壊滅的な頭でもないしな。

 まあ、とにかく普通なら真っ先に聞くと思うことを聞くか。


「ねえ神様」

「ん?」

「そもそも何で俺は転生することになったの?」

「ああ、それはね・・・



     (たぶん数時間後ぐらい)



  ・・・ということだからなの、ほら分かり易いでしょ。っておきてよ!」


 ハッ!な、なに敵襲?

 あ、そうか余りに長いんで寝てしまったのか。

 フフフ、一つ言いたいことがある。

 ・・・そこまで壊滅的な頭でもないといったな。あれは嘘だ。

 ただ言いたかっただけです、はい。


 とにかく内容はすごく分かり難く、多分文字で書いたら多分全部片仮名だし、横道にそれまくって横道ほうが大きいとゆう始末だし。


 分かり易くすると、まず地球の神がなんかミスって、俺が死んだ。

 それで地球の神は、担当する地域に干渉しちゃいけないらしく、なんか大変なことになったりして、それからなんやかんやあったりしてこうなったらしい。

 

 数時間の話の結果がこれである。

 ・・・これは酷い。

 ちなみに本人(?)によるとこれでも短く説明したらしい。


 と、とにかく足りない所は聞いて補おう。


「ちょっと質問していいですか?」

「いいわよ」

「転生するとしても何でわざわざこんな所に俺を連れてきたんですか?」

「それわね・・・」

「ちょっと待って下さい」

「な、なによ?」


 俺は、転生神のイメージを容姿はそのままで、頭脳は普通ということをひたすら自己暗示した。

 

「いいですよ」

「う、うん、ええとそれはいくつかの理由があって、まず一つ目は、記憶の引継ぎの問題ね」


 おおっ、頭の悪くない転生神をイメージすることでこいつの頭を良くする作戦成功だ!


「記憶の引継ぎ?」

「うん、普通に魂を輪廻転生させると記憶はなくなるの、だからここに連れてきたの」


 そうか、まあ転生するって言われた時点で記憶の引継ぎはあると思ったけど。

 それがなかったらかなり酷いよ。


「2つ目は?」 

「2つ目は、謝罪を伝えること」


 そういえばあの数時間で謝罪みたいなの言ってた気がする。


「そして三つ目は、君にボーナス、分かり易く言うとスキルに与えることよ」

「・・・え?スキル?」

「そう、スキルよ」

「え、じゃあ、スキルを持って地球に行くんですか?」

「何言ってるのよ、君は地球には転生しないわよ」


 え、なんかちょっと話が噛み合わない。

って地球じゃないってことは。


「ねえ、俺は一体どこに転生すろの?」

「ああ、言ってなかったわね。君が転生するのは剣と魔法があるRPGとかによくある感じの異世界よ」


 ・・・え、ちょ、めっちゃ嬉しい、それってラノベとかでよくあるやつでしょ、それに神からスキル貰うのって無双できるパターンだ。


「その世界の名前って何ですか?」

「え、ないわよ」

「え・・・」

「普通名前なんてないわよ。君の世界にも名前なんてないでしょ」


 そうか、まあそうだよね。


「じゃあ、レベルとかってあるんですか?」

「レベルはあるけど、スキルは生まれつきとかしかなくて、ステータスはそもそもないわ」


 そっちのタイプか。


「じゃあスキルってやつを俺に下さい」

「ちょっと待って」


 そう言った後、彼女は急に近寄ってきて俺の額に指を当てた。


「その前に君の面白そうな前世の記憶を見せてもらえるかしら」


 何をするつもりだ、俺がそう言おうとした瞬間目の前が真っ暗になった。


ご感想、ご意見、誤字脱字報告、お待ちしてます。

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