プロローグ-2 拾う者
小説書くのって難しい…
全国の小説家さんたちを心から尊敬します…
視点は章ごとにコロコロ変わります…何卒ご容赦ください
雑居ビルからの飛び降りを図り早数十秒…一向にやってこない地面に叩きつけられる衝撃にしびれを切らして目を開けてみればそこは見渡す限りの森だった。
周囲を見たことのないぐらいの太さの巨木に囲まれていることから、森の中ということはわかるけど、自分の周囲10m程度は切り開かれた広場のようになっている。
…なるほど、意味がわからない。というかここはどこだ?
死後の世界?なるほどそれなら納得が
ここで僕は思考を止めた。いや、強制的に止められた。
なぜって?そんなの
「グルルルルル…」
大きな裂けた口は涎ダラッダラ、全長五メートルはありそうな白い体毛に三つの赤い目が特徴的なネコ(のような生物)が木々の合間からノソノソと現れたからだ。
…死後の世界は人間たちの想像の斜め上を行くサバイバルな場所らしい。
てかなにあれ?「俺、腹減ってるで」みたいな?
死んで早々にネコまがいの生物の餌になるところを考えると、どうやらここは地獄らしいね。まぁ自殺なんかしたわけだし当たり前か。
もし神様とか閻魔様がいるとしたら思い通りになるのは不快だしここは逃げよう。
純を救ってくれなかった連中はみんな敵だ。
さて行動は決まったが、推定ネコ科の不思議生物さんに鬼ごっこで勝てるとは思えない。確か背中見せると襲いかかってくるとか聞いたことがあるし…ここはあいつと睨めっこしながら後退、ある程度距離をおいたら全力でダッシュしよう。ぶっちゃけ絶望的状況だけど最後まで悪あがきしてやる。
ということで睨み合いながら一歩後退した直後ーーー
「ムガァァァァァァ!!」
お前そんな鳴き声なのかよ、とかめっちゃ跳ぶなお前脚力どうなってんの?とか色々とどうでもいいことを考えているが状況は最悪。僕が後退するとみるや一瞬で距離を詰めてきた。あ、これはまた死んだな、とか冷静に考えてると、
ネコ科のそれが右横に吹っ飛んだ。
正確に言えば真横から槍を模したような水がすごい勢いででネコの横っ腹にぶち当たったのだ。
二転三転と状況が変わりすぎて意味が分からない。
ちなみにネコは今の一撃で完全に意識を刈り取られていた。なにこれ怖い。
「だ、大丈夫〜?」
水の槍が飛んできた方からどこか間の抜けたような、ほんわかしたが聞こえ、トテトテとこっちに走ってくる金髪の少女が一人。
「お兄さん、大丈夫〜?こんなところに人がいるからびっくりしたよ〜?ここら辺だと見かけない顔だけどどこの里の…え?耳が尖ってな…もしかして人間?なんで?ここエルフの里なのに…」
何度目だろうね。もう本当に意味がわからない。今度は電波少女ですか?