8/9
no.27, 28
no.27
触れあった肩のぬくもり
日曜日の昼下がり バスのなか
抑えきれない胸の高鳴り
ドキドキ 分かってしまうだろう
-------------------------------------
no.28
突然降り始めた強い雨
慌てて走り出す人々 尻目に
次々 道に咲いてゆく 色とりどりの傘の花
やっぱり天気予報当たったわ と呟く
屋根付きテラス席の有閑マダム
その横で自転車を降りた僕
どうしようかと途方に暮れた
空を見上げれば灰色で
さっきまでの青はどこにもなく
どんどん降り落ちる雨粒が
コンクリートの色を濃く変えた