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詩集「bagatelle op.85」  作者: 月見里 星維
7/9

no.25, 26

no.25


ナイフを使う少女の手先

切り離された皮のひと筋が

動きに合わせてぱたぱたと揺れる


テーブルの上に落とされた かつての仲間たち

かんなくずのように丸まっている


籠の中でじっと待つ いくつものじゃがいもたち

身ぎれいにされていく様を ただひたすらに見つめている


怖くはないの?

籠の中から聞こえてくる


大丈夫。これは脱皮だから

かんなくずは答える

かんなくずは続けた

怖がっちゃいけないよ と


--------------------------------


no.26


風吹けば思い出す きみの髪のやわらかさ

雨降れば思い出す きみの涙のあたたかさ


あか色の夕陽に感じる きみの笑顔

まるい月 光に映る きみの微笑み


五線譜の上 肩を寄せ合い 紡ぐ

ささやかな時間とき かがやきの

ひとつひとつにこころこめて

ことばにできない この想い

音符おとに変えて きみへ贈るよ

no.25 アルベール・アンカーの絵からの印象

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