おどるおどるどこまでも。
意味なんて無いです。やめてください、その持っている石を投げられると致命傷になります。
たーん・くるっ・くるっ・くるっ。
たーん・くるっ・くるっ・くるっ。
おどるよおどるよ、ふしぎな舞踏隊はおどるよ。
男の子からおじいちゃんまでおばあちゃんから女の子まで、蟻のように真っ黒いえんび服をまとい、蟻のように綺麗にながーいながい列を作っておどるよ。
道を町を森を山を谷を砂漠を雪原を、ありとあらゆるところでふしぎな舞踏隊が行進しながらおどるよ。
ずんちゃっちゃずんちゃっちゃ。
ずんちゃっちゃずんちゃっちゃ。
「つうかぁもうてめぇの顔を見るのもうんざりなんだなあ」
「カッちゃん、あんなに私のこと好きだっていってくれたじゃない…」
「うぜえ。もう終わったんだからとっと消えてくれよ」
「ひどい…ひどすぎるよ…」
ずんちゃっちゃずんちゃっちゃ。
ずんちゃっちゃずんちゃっちゃ。
「うわ!なんだお前ら!勝手に人の家に…」
「え?なになに?なんでこんなに沢山の人が…」
ずんちゃっちゃずんちゃっちゃ。
ずんちゃっちゃずんちゃっちゃ。
「痛い痛い無理に人に服を着せようとするな…」
「やめてぇええ!カッちゃんに何をするのぉぉお…」
ずんちゃっちゃずんちゃっちゃ。
ずんちゃっちゃずんちゃっちゃ。
「うわあああああああああやめてくれえええ!」
ずんちゃっちゃずんちゃっちゃ。
ずんちゃっちゃずんちゃっちゃ。
「カッちゃああああああああああああああああん……」
ずんちゃっちゃずんちゃっちゃ。
ずんちゃっちゃずんちゃっちゃ。
たーん・くるっ・くるっ・くるっ。
たーん・くるっ・くるっ・くるっ。
道を町を森を山を谷を砂漠を雪原を、ありとあらゆるところで仲間を増やしつつふしぎな舞踏隊は踊り続けるよ。
人の怒りや悲しみをワルツにかえて、ふしぎな舞踏隊は踊り続けるよ。