冒険者ランク
受付嬢は冒険者ランクについて説明をするのであった。
「では、冒険者ランクについて説明しますね。」
「はい。」
「冒険者ランクは、上からS・A・B・C・D・E・Fのランク順になっています。
B〜Sは上位冒険者・CとDは中位冒険者、そして残ったEとFが下位冒険者になります。
あとEとFは新人冒険者と言われています。」
「なぜ、EとFランクの冒険者は新人冒険者と言われているの?」
「そうですね。
そこも含めて説明しますね。」
「はい。」
「まずFランクとEランクの違いですが、Fランクは街の中だけで働く依頼と街の外に出て薬草を採取する依頼を受けられる様になります。
そしてEランクは、Fランクの依頼とこの街周辺の低ランクの魔物の討伐依頼が受けられる様になります。」
「なるほど。」
「そしてDランクから、他の街へ荷物を届けたり護衛依頼が出来る様になります。
この護衛依頼は、チームで依頼を受ける場合とフリーの冒険者達で依頼を受ける場合もあります。
勿論依頼主がチームで依頼された人数に対し護衛人数が足りない時は、フリーの冒険者が入ったりして合同で依頼を受ける場合もあるんですよ。」
「そうなのですね。」
「はい。
その時は、ランクの高いチームの冒険者が護衛依頼のリーダーになりますね。
例外は有りますが、基本的にフリーの冒険者で護衛依頼のリーダーは無いと思って下さいね。」
「わかりました。」
「そしてCランクからAランクまでは、冒険者ギルドが試験をします。」
「試験ですか?」
「はい。
Cランクからは魔物も強くなりますから冒険者ギルド側で試験を行い、実力と共に適切な判断を行います。」
「そうなのか。
Sランクの冒険者は、どうしたら成れるのですか?」
「Sランクには、Aランクの冒険者が冒険者ギルド側からの推薦が無ければ成れません。
冒険者ギルド側から国へ報告し、それから両者の合意が為されてからSランク冒険者に相応しいか試されます。
ここまでで、分からない事はありませんか。」
「今は大丈夫です。
その時になったら、又聞きます。」
「わかりました。
これは小冊子になります。」
「小冊子ですか?」
「はい。
これは冒険者ギルドが発行している小冊子になります。
低ランクの魔物や薬草の種類と冒険者ギルドの決まり事が書かれて要るので必ず読んで下さいね。
それと冒険者ギルドカードは、街への入場料が無料に成ります。
紛失した場合は、冒険者ギルドカードの再発行に金貨1枚掛かりますので無くさない様に必ず気付けて下さいね。」
「わかりました。
無くさない様に気付けます。
それとまだ宿を取って無いので、オススメの宿屋が有れば紹介して欲しいのだけど。」
「オススメの宿屋ですね。」
「はい。」
「どの様な宿をお探しですか?」
「安くて、ご飯の美味しい宿屋があれば良いのですが。」
「安くてご飯の美味しい宿屋ですね。」
「はい。」
「では、冒険者ギルドが連携している宿屋はどうですか?」
「冒険者ギルドが連携している宿屋ですか?」
「はい。
冒険者ギルドが、宿屋に少し補助をしている宿屋になります。補助と言っても宿屋を紹介するだけですが、冒険者ギルド公認の宿屋になるだけでやはり冒険者の方から安心して利用して貰っていますよ。」
「そんな宿屋があるんですね。」
「はい。
シン様は冒険者になったばかりですから、初めは冒険者ギルド公認の宿屋をオススメしますよ。」
「では、そのギルド公認の宿屋にしたいと思います。」
「わかりました。
今回ご紹介します宿屋は、小鳥亭になります。」
「小鳥亭ですか?」
「そうです。
冒険者ギルドを出て、右に進み南門の通りに出たら左へ進んで下さい。
そのまま真っ直ぐに進んでいると、鳥の看板がありますからそこが小鳥亭になります。
冒険者限定の宿屋になりますから、必ずギルドカードの提示をして下さいね。」
「わかりました。
早速小鳥亭へ行ってみます。」
「はい。」
シンは冒険者ギルドで冒険者登録を無事に終えて、冒険者ギルドを出て行ったのである。