冒険者ギルド
シンは、店のおばさんに教えて貰った道を進み中央広場まで来ていたのであった。
「うわ〜、大きな広場だな〜。丸い形の広場の中央に屋台とテーブルとベンチもある。」
「え〜っと。
冒険者ギルドは、この近くの大きな建物だって店のおばさんが言っていたっけ。」
シンは中央広場にある大きな建物がないか周りを観ていたのであった。
そして周りの建物を観ていると、自分の居る場所から近い場所に一つと反対側にもう一つ大きな建物があるのに気付いたのである。
「こっちに一つと向こうに一つ大きな建物があったけど、どっちだろう?
近くの方から行ってみよう。」
シンは近くの大きな建物へ向かい冒険者ギルドかどうか確かめに行ったのであった。
そして看板には、盾を中心に剣が左右から交差する様に描かれていたのであった。
「あっ、盾と剣の絵が描いてある。
ここがおばさんの言っていた冒険者ギルドかな?
入って確認してみよう。」
シンは盾と剣が左右から交差した看板を見つけ、冒険者ギルドへと入って行ったのである。
「うわ〜、いっぱい人がいる〜。
あそこのカウンターにおなじ服を着てる女の人達がいるから、あそこへ行ってここが冒険者ギルドか聞いてみよう。」
冒険者ギルドの中へ入ったシンは、沢山の人がいた為驚いてしまう。
そして奥には、長いカウンターがありそこには受付嬢が並びながら仕事をこなしていたのであった。
そこへ、丁度誰も並んでいないカウンターへシンは向かって行ったのであった。
「すいません。
ここは、冒険者ギルドであっていますか?」
「はい。
冒険者ギルドであっていますよ。
君はどうして冒険者ギルドへ来たのかな?」
「冒険者になりに来ました。」
「冒険者登録ですね。
冒険者カードの発行に、銀貨1枚頂きます。
カード発行後に報酬の1割を冒険者カード発行手数料として後払いも出来ますが、いかがしますか?」
「払えます。」
「わかりました。
では、この冒険者ギルド登録用紙に、記入して下さいね。」
「わかりました。」
「記入が終われば、また受付へ冒険者ギルド登録用紙を持って提出して下さいね。」
「ありがとう、お姉さん。」
「おっ、お姉さん❤️」
「ん?」
シンは冒険者ギルドの受付嬢から冒険者ギルド登録用紙を貰い、隅にあるカウンターへ行き項目を見たのである。
「え〜と。
冒険者ギルド登録用紙っと。」
【冒険者ギルド登録用紙】
名前:
年齢:
種族:
性別:
スキル:
「なるほど、この項目に書いていけば良いかな。
スキルは、書ける分だけ書いておこう。」
【冒険者ギルド登録用紙】
名前:シン・ホウリュウシ
年齢:15歳
種族:人族
性別:男
スキル:
武術
鑑定
肉体強化
魔力操作
生活魔法
アイテムボックス
「こんな感じかな。
受付のお姉さんに、見て貰おう。」
シンは冒険者ギルド登録用紙に記入して、受付嬢がいる受付へと戻って行ったのである。
「すいません。
冒険者ギルド登録用紙を書きました。」
「はい。
確認しますので、少し待って下さいね。」
「はい。」
シンは受付へ戻り、記入した冒険者ギルド登録用紙を受付嬢へ渡したのであった。
そして受付嬢が冒険者ギルド登録用紙の確認をしていると、後ろから柄の悪い男達が近付いて来たのである。
「おいおい、ガキが一丁前に冒険者登録をしようとしてるぜ!」
「「「ガハハハハハ!」」」
「おいガキ。
俺はこのねーちゃんと大事なお話があるから、ガキはママの処へ帰ってミルクでも飲んでろ。」
「「「そうだそうだ、ガハハハハハ!」」」
「どけ、ガキが。」
ドン
シンは後ろから来た男の冒険者の一人に突き飛ばされて尻餅をついたのであった。
「乱暴はやめて下さい。
君、大丈夫?」
「はい、大丈夫です。」
受付嬢は暴力を振るった男の冒険者に注意してから椅子から立ち上がり、カウンター越しにシンが怪我をしていないか顔を出して声を掛けたのであった。