2. 幻覚剤とは
人類と幻覚剤の歴史は古く、BC1500-1000頃から口伝伝承されていたとされるインドの聖典「ヴェーダ」の中で最も古い「リグ・ヴェーダ」の中に霊感を与える飲み物ソーマに幻覚作用があるシロシビンを含むキノコかベニテングタケが含まれていたのではないかとされている。インドで牛が神聖な動物とされるのは牛の糞からマジックマッシュルームが生えるからという説がある。また中世ヨーロッパでペストやコレラと同じように恐れられた流行する度に数千人の犠牲者が出る麦角病にはLSDに似たアルカロイドにより幻覚作用を有する。日本でも幻覚剤を使っていたのではないかと推察されるものがある。一般的には知られていないかもしれないが、大麻と麻は植物分類上は同じ植物であるが、麻は植物名のことで大麻は麻薬に使う葉や花の部分を言う。松には麻の化学物質の副作用を緩和させる作用があり、松という名称の由来は神をマツるから来ているという説がある。麻による幻覚がアニミズムの原点なのかもしれない。神社には麻と松が植生していることが多いので、おそらく祭りなどで使用していたのではないかと憶測できるのだ。また、アヤワスカの体験記の一つに木々や植物に意思があり私を見ているように感じた。というものがあり、それがアニミズムの由来なのだろう。その中で世界最強の幻覚剤としてアヤワスカがある。アヤワスカは低酸素状態で神経を保護する化学物質DMTとその分解酵素阻害薬を摂取することによって臨死体験に似た神秘的体験ができる。鬱状態にアヤワスカを体験すると幻覚状態に体験した走馬灯や高次元への上昇、宇宙人に遭遇などの壮大な情報により今まで悩んでいた矮小な自我が消え鬱が緩解することがあり、個人差があるが統合失調症も緩解する。アヤワスカではDMTと共にその分解酵素阻害薬を摂取するのだがこの分解酵素阻害薬は他の神経伝達物質の分解も阻害して、それが脳を成長させる因子BDNFを放出し脳を成長させるとともにBDNF自体に鬱を緩和させる作用がある。タバコの葉にも同じ成分が含まれている。
南米の伝統的なアヤワスカではバニステリオプシス・カーピとサイコトリア・ヴィリディスを煮て飲むのだが簡単に入手できないので、多摩川の河川敷一面に茂っているクサヨシにDMTが含まれる。私は多摩川の河川敷をよく散歩するのだが、視覚が薄弱になり、目を閉じなくても眼閃と同様の幾何学模様を視認でき、アヤワスカの初期症状だと示唆される。また分解酵素阻害薬はトケイソウに含まれるのでそれを使う。摂取方法は喫煙を採用する。
ここからは、私のアヤワスカの体験を記す。