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爪なき鷹1  作者: 与太郎の与太話
変異期
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7.01 漆黒の刀剣

 みんなはリアス海岸とフィヨルドの違い、分かるかなぁ?両方とも海岸が浸食されてできた入り組んだ海岸、つまり入江のことで、両方とも氷河期に形成されたものだけど、リアス海岸は河川の浸食作用でできた谷に温度上昇などで海水が押し寄せる形ででき、フィヨルドは氷河の浸食作用でできた谷に温度上昇などで海水が押し寄せる形でできたもの。つまり、島根にも入江はあるけどリアス海岸だから氷河期には氷河は形成されず、当時の植生では針葉樹が広がってたということ。なので、グリーンランドで絶滅したバイキングの様に木材不足で船が作れず、冬には氷河が形成され出港できないということにはならないはず。

 現代と違い旧石器時代の森は環境収容力が高く、野生動物の個体群密度が高い。大型動物は人間にとって脅威だ。弓は予想以上に殺傷能力が高いが遠距離だから有効なのであって、もし熊や猪が突進してきたら矢を直接手を使って刺すか、地面の石を握って叩き付けることくらいしかしようがない。今まで何気に刃物を作ってきてなかった。石で叩き付けたり磨いたりして加工してきた。そろそろ日本刀の様な護身用の刃物を作ってみよう、樹脂で。日本刀の断面は芯金と側金の二つがある。芯金は硬いので切れ味が増し、側金は軟らかいので衝撃を吸収し耐久力を上げる。これを模倣しつつも抵抗を少なくするため石で砥ぎ、なるべく鋭利に薄く作る。効果があるか分からないが焼き入れもした。側面は炭素含有量が少ないので芯部ほど黒くないが全体的に黒い刀剣に仕上がった。柄は樹脂なのでグリップの様になっている、樹脂の水分量は柄の部分は他の部分より多くなっているからだ。片手剣相手に無双できる両手剣として設計した。竹刀の標準的な長さはその人が立って地面から脇までの長さなので私の場合、刀の全長は130cmくらいだろうと思いながら、刀の反りを考慮し、脇までの長さに作った。竹刀の重さより軽い様に感じる、400gぐらいだろうか。多分、金属製の剣と戦う時は不利になってしまうだろう、刀を折られてしまうから。そこらへんに生える2m近くあるアシやススキを試し切りすると簡単に切れるのだが、竹や木を切る時は日本刀の様に綺麗には切れない。これだと、骨を切断させることは出来ない。木と骨の強度はほぼ同じだからだ。それでも樹脂で作られているのに木を切断することが出来ることに驚いているし、弓で攻撃できなくなった時の護身用としては十分だと思う。

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