厭世と皮肉について
人生は絶望的なもので、常に悲しみや苦しみに包まれ、何をしても無駄に感じる。
社会は不公平で、人々は、自分勝手で利己的であるため、
私たちは本当の本当の幸福を見つけることが出来ない。
かつて、崇高な努力とみなされていた人間の幸福の追求は、
物質的な所有物や社会的評価によって得られると信じ込ませるために、
精巧で一般的な成功者の物語を構築するが、遺憾にも、これらの一時的な喜びは、
私たちの飽くなき欲望の重みで崩れ去り、私たちは絶え間なく不満と幻滅を感じることになる。
かつての崇高な願望は、私たちの本質的な利己主義によって影が薄くなり、
操作、欺瞞、搾取が終わりなく繰り返されることにつながる。
将来は暗く、希望はなく、どうしようもない。
私たちは価値のない世界で意味と目的を求め、
私たちの努力の無駄さと苦境の不条理を認識し、追求の根本を疑問視する。
私はこの世界に絶望している。人々は互いに傷つけ、
科学・技術・文化の進歩は目覚ましいものに見えるが、
根底にある停滞と衰退を隠す表面的な飾りであり、
自然破壊と自己破壊の傾向が続いていく中で、私たちの未来は希望がない。
政治は腐敗しており、経済は不安定で、社会は分断されている。
権力・支配に対する私たちの飽くなき欲望は、紛争と不正義を生み出し、
暴力と苦しみの永遠の連鎖につながる。
どの様な行動をとっても、この混沌とした現実から逃れる事は出来ない。
人々はすべて死ぬ運命にあるため、このような短い人生を
どのように生きるかについて考える必要がある。
人々はただ暗闇の中でつまずいているだけだ。
しかし、私たちは本当に何をすればいいのか？
私たちはすべて失敗する運命にあるため、何をする意味があるのか？
私たちは孤独であり、意味がなく、この世界に適していない存在でいる。
私たちは自分自身に向き合うことが出来ず、他人とつながることもできない。
私たちはこの苦しみを逃れることが出来ず、耐える事しかできない。
幻想と幻滅に満ち、進歩に関する空虚な妄想と一過的な幸福の追求が支配する世界において、
厳しい実存的反省と懐疑は、私たちの存在の真実を冷静に垣間見せ、
人間の状態に内在する欠陥や脆弱さを受け入れ、より深い理解を得ることで、
私たちは誤った希望を諦めて、現実と正面から向き合うことができ、
真の啓蒙の輝きを私たちを取り囲む暗い雰囲気の中に得ることが出来る。
それが、不完全な世を厭う「厭世」であり、表層しか理解できないと懐疑する「皮肉」であり、
主人公は人生の境遇から厭世主義と冷笑主義に陥り、人間の苦痛や悩みはすべて人間という生物の苦悩、言うなれば生物学的な苦悩であり、克服するには生物工学を用いればよいと発想し、生物工学に関心を持ち、厭世・皮肉・生物工学に準じた発明を行い、成長していく物語という基本的な構成にしようと考えている。
