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様々な世界・世界の詩

弱者の世界

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2022/05/01



 とても小さくもろい場所。


 おそらく長くは続かないだろう場所。


 その世界は弱者ばかりが活きる世界だった。


 住人たちは皆、非力だったり病弱だったりした。


 そして、彼等の寿命は長くなくて、健康でないものが圧倒的に多かった。


 そんな弱者の世界に、一人の強者がやってきた。


 どこからともなくやってきた強者は、王様を名乗り。


 その世界の統治を始めた。


 しかし強い王様には、皆の気持ちが分からない。


 弱者と言われている者達が何に悩み、何を問題としているのか分からない。


 だから、王様はすぐに王様ではなくなった。





 月日が流れて、その世界に再び人がやって来た。


 その人間は弱者だった。


 だから、その世界の住人たちの人間の事がよく分かった。


 統治をおこなえば、成功し、住人達によい事づくめだった。


 けれど、その王様は実は弱いふりをしているだけの強者だった。


 その強者は、弱者を観察し、弱者からアドバイスをうけて、統治をおこなっていただけだった。


 その王様は、弱者はいなくなるべきだと考えて、殲滅しようとする。


 住民達が油断したすきをついて、皆を一人ずつ消していったのだった。


 しかしそこに、いなくなった先代の王様がやってきた。


 先代の王様は強くて、一人でも生きられる。


 だから弱者の気持ちは分からない。


 けれど、弱者とされる人達がいなくなっては良いとは思わなかった。


 だから二人の王様は戦った。


 強い者どうし、片方が自分の為に、片方は他人の為に。


 弱者の世界の住人達は、最初の王様の味方に付いた。


 他人の為に頑張る、弱者の味方になってくれた王様の方に。


 やがて決着がつき、最初の王様が生き残った。


 その後、住民達は最初の王様に向けて、再び王様になってほしいと願った。


 強い人は、弱者の気持ちは分からないだろうけれど、それは教えれば済む事だから。


 自分達を守り、一緒に戦ってくれた人に王様になってほしいと思ったのだった。





 それから弱者の世界は、強い王様が統治していった。


 たまに困った事が起きるものの、人々と王様は助け合い、乗り越えていった。


 そのため、短くとも幸せな日々が続いた。





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