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7/11

7.なんでだよ!

評価、ブクマ、よろしくお願いします。

「なんで相談されるんだよ!?」

「私が学校で一番モテてるからじゃない?」

「マジで?」

「うん。1週間に3回は告白されてるよ?」

「まさか、美月に彼氏がいたなんて・・・!」

「いや、いないから。さっきから言ってるでしょ?お兄ちゃんに処女捧げちゃうよ?って。」

「美月は可愛いんだから、俺に捧げるないで。」

「もう、だったら、一緒に湯船に浸かってくれればいいんだよ?」

「はぁ。わかった。一緒に入ろう。ただし、7:00までな。」

「うん!ちなみに、私が時計をずらしといたから、お風呂の時計は6:50だけど、今は6:10だからね♪」

「じゃあ、6;30ま」

「変えるのはダメだよ?一度言ったことを変えるなんて、お兄ちゃんとしてはダメじゃないかなぁ?」

「・・・わかったよ。じゃあ、先に入ってるから。」

「男の人は洗う髪の量が少ないからいいねぇ。私、まだ髪の毛を洗ってる途中だよ。・・・ねぇ、お兄ちゃん。体洗うの手伝って?」

「なっ!?なにを言ってるんだ。美月も成長してるんだからそういうこと言うな。そういうことは好きなやつだけに言ってくれ。お願いだ。」

「もう!だからお兄ちゃんに言ってるんじゃん。ねっ?結婚しよ?」

「だから、それはブラコンの延長だろ?」

「ん~もう!だったら!お兄ちゃんは!私の体を触って興奮するの!?」

「いやしな・・・わからない。」

「それって・・・!」

「とにかく、洗わない。」

「わ、わかった。」

「なんか勘違いしてるような・・・?まぁ、いっか。」


 ・・・。

 ・・・・・・。

 ・・・・・・・・・。


「洗い終わったから、入るね?」

「ああ。今場所空けるな。」

「ん、大丈夫。」

「へ?」


 美月さん?なんで俺の上に座るんですか?お尻が当たってるんですが?そして、寄りかかられると、その、胸が上から見えるのですが?


「美月!?」

「ん?どうしたの?」

「なんでそこに座ったんだ?」

「え?いつものことでしょ?」

「いつもは向かいだろ?それに、そんな顔真っ赤にしてここに乗らなくていいんじゃないか?」

「むぅ。私がここに座りたいの!・・・って、お兄ちゃん、なんか私に硬いのが当たってるよ?」

「だから美月はどいてくれ。」

「私、お兄ちゃんが初めてでもいいよ?」

「いや、ダメだから!!」

「むしろお兄ちゃんがいいな?」

「ダメ!!」

「仕方ないなぁ。・・・しなくていいから、胸、揉んで?」

「なに言ってんだ!?」

「お兄ちゃん、もう我慢できないの。お願い・・・!」

「いや、ダメだ!」


 ヤバい。美月が可愛すぎる。それに、ここから出たら、即せっ・・・ヤバいルート突入の宣告されてるし、ここにいても、相当ヤバい状況になってる。考えろ、考えるんだ、俺!この状況を打開してなんとかするにはどうすればいい!はっ!


「美月、そこまでして俺を困らせたいのか?」

「ううん?お兄ちゃんに喜んでもらおうと思って。」

「お兄ちゃんはそんなことでは喜ばないぞ?」

「でも、私が幸せになれる。」


 無理じゃねえか!いや、どうしろと!?さすがに妹に手を出したら勘当案件だし、俺も美月もお先真っ暗になるぞ?


「美月、美月が今、幸せになったとしても、好きなやつができたら、後悔するぞ?」

「私、好きな人いるもん!」

「だったらそっちにやりなさい!いや、まだ小学生なんだから、自重しなさい!」

「えっ。自重?」

「そうだ。自重しないと、とんでもないことになる。」

「わ、わかった。いつになればやってもいい?」

「そうだな・・・。中学生になったいいぞ。」

「中学生になったらね?言質は取ったからね?」

「ああ。」

「ふふ~ん♪来年の私の誕生日プレゼントはお兄ちゃん~♪」

「なんで!?」

「ふふっ。なんでも、だよ?」


 クソッ!めっちゃ可愛いじゃん!・・・なんで美月と血がつながってるんだろう。俺はこんなに顔面偏差値低いのに。両親のいいところが全部美月に注がれた感じだな。

 小学校6-2教室にて

美月「今朝は厄介な人たちが来たなぁ。お兄ちゃんには言わなかったけど、一切近づけちゃダメだよね。今年だけは学校が違うんだから。お兄ちゃんが自分のハイスペックさに気づく前に、私のものにしないと。ううん、お互いにお互いのものにしないと。お兄ちゃんは私ので、私はお兄ちゃんのなんだから。そういえば、お兄ちゃんが中学校に上がった途端、近づいてくる人増えたなぁ。まあ、お兄ちゃんがいたときは、お兄ちゃんの方を優先してたから、手紙とか、全部無視してただけだけど。告白してくる人の中には無理矢理するひともいるからなぁ。手をつかもうとしたり、胸を触ろうとしたり、押し倒そうとした人もいたし。お兄ちゃんと武術習っててよかった。」

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