7.なんでだよ!
評価、ブクマ、よろしくお願いします。
「なんで相談されるんだよ!?」
「私が学校で一番モテてるからじゃない?」
「マジで?」
「うん。1週間に3回は告白されてるよ?」
「まさか、美月に彼氏がいたなんて・・・!」
「いや、いないから。さっきから言ってるでしょ?お兄ちゃんに処女捧げちゃうよ?って。」
「美月は可愛いんだから、俺に捧げるないで。」
「もう、だったら、一緒に湯船に浸かってくれればいいんだよ?」
「はぁ。わかった。一緒に入ろう。ただし、7:00までな。」
「うん!ちなみに、私が時計をずらしといたから、お風呂の時計は6:50だけど、今は6:10だからね♪」
「じゃあ、6;30ま」
「変えるのはダメだよ?一度言ったことを変えるなんて、お兄ちゃんとしてはダメじゃないかなぁ?」
「・・・わかったよ。じゃあ、先に入ってるから。」
「男の人は洗う髪の量が少ないからいいねぇ。私、まだ髪の毛を洗ってる途中だよ。・・・ねぇ、お兄ちゃん。体洗うの手伝って?」
「なっ!?なにを言ってるんだ。美月も成長してるんだからそういうこと言うな。そういうことは好きなやつだけに言ってくれ。お願いだ。」
「もう!だからお兄ちゃんに言ってるんじゃん。ねっ?結婚しよ?」
「だから、それはブラコンの延長だろ?」
「ん~もう!だったら!お兄ちゃんは!私の体を触って興奮するの!?」
「いやしな・・・わからない。」
「それって・・・!」
「とにかく、洗わない。」
「わ、わかった。」
「なんか勘違いしてるような・・・?まぁ、いっか。」
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
「洗い終わったから、入るね?」
「ああ。今場所空けるな。」
「ん、大丈夫。」
「へ?」
美月さん?なんで俺の上に座るんですか?お尻が当たってるんですが?そして、寄りかかられると、その、胸が上から見えるのですが?
「美月!?」
「ん?どうしたの?」
「なんでそこに座ったんだ?」
「え?いつものことでしょ?」
「いつもは向かいだろ?それに、そんな顔真っ赤にしてここに乗らなくていいんじゃないか?」
「むぅ。私がここに座りたいの!・・・って、お兄ちゃん、なんか私に硬いのが当たってるよ?」
「だから美月はどいてくれ。」
「私、お兄ちゃんが初めてでもいいよ?」
「いや、ダメだから!!」
「むしろお兄ちゃんがいいな?」
「ダメ!!」
「仕方ないなぁ。・・・しなくていいから、胸、揉んで?」
「なに言ってんだ!?」
「お兄ちゃん、もう我慢できないの。お願い・・・!」
「いや、ダメだ!」
ヤバい。美月が可愛すぎる。それに、ここから出たら、即せっ・・・ヤバいルート突入の宣告されてるし、ここにいても、相当ヤバい状況になってる。考えろ、考えるんだ、俺!この状況を打開してなんとかするにはどうすればいい!はっ!
「美月、そこまでして俺を困らせたいのか?」
「ううん?お兄ちゃんに喜んでもらおうと思って。」
「お兄ちゃんはそんなことでは喜ばないぞ?」
「でも、私が幸せになれる。」
無理じゃねえか!いや、どうしろと!?さすがに妹に手を出したら勘当案件だし、俺も美月もお先真っ暗になるぞ?
「美月、美月が今、幸せになったとしても、好きなやつができたら、後悔するぞ?」
「私、好きな人いるもん!」
「だったらそっちにやりなさい!いや、まだ小学生なんだから、自重しなさい!」
「えっ。自重?」
「そうだ。自重しないと、とんでもないことになる。」
「わ、わかった。いつになればやってもいい?」
「そうだな・・・。中学生になったいいぞ。」
「中学生になったらね?言質は取ったからね?」
「ああ。」
「ふふ~ん♪来年の私の誕生日プレゼントはお兄ちゃん~♪」
「なんで!?」
「ふふっ。なんでも、だよ?」
クソッ!めっちゃ可愛いじゃん!・・・なんで美月と血がつながってるんだろう。俺はこんなに顔面偏差値低いのに。両親のいいところが全部美月に注がれた感じだな。
小学校6-2教室にて
美月「今朝は厄介な人たちが来たなぁ。お兄ちゃんには言わなかったけど、一切近づけちゃダメだよね。今年だけは学校が違うんだから。お兄ちゃんが自分のハイスペックさに気づく前に、私のものにしないと。ううん、お互いにお互いのものにしないと。お兄ちゃんは私ので、私はお兄ちゃんのなんだから。そういえば、お兄ちゃんが中学校に上がった途端、近づいてくる人増えたなぁ。まあ、お兄ちゃんがいたときは、お兄ちゃんの方を優先してたから、手紙とか、全部無視してただけだけど。告白してくる人の中には無理矢理するひともいるからなぁ。手をつかもうとしたり、胸を触ろうとしたり、押し倒そうとした人もいたし。お兄ちゃんと武術習っててよかった。」