3.どうも俺のクラスは、俺と俺の幼なじみたちがムードを作るようだ
皐月、澪があとがき登場です!
「「幸太!」」
次は皐月と澪か。正直言って同じクラスだから少し気まずくなるかもしれないから、距離を取りにくい。一番、難しいと言っても過言じゃないだろう。
「どうした?」
「どうした?じゃないでしょ!なんで朝、先に行っちゃったの!」
「早く来て勉強したくなったんだよ。」
「それなら私を誘えばよかったでしょ!」
「わ、私、幸太と勉強したいな・・・?」
クソッ!なんでこのタイミングで上目遣いを・・・!ついそうしなくちゃって思っちゃうじゃないか!
「悪い。一人で勉強したかった。」
「でもでも、学年一位の私と勉強したほうがいいと思うよ!」
「わ、私も、学年三位だけど、幸太と勉強できると思う・・・!」
「一人で集中したかったんだ。これからもそうなるから。」
「「え・・・。」」
「ほら、そろそろ五分前だぞ。席つかなきゃヤバいんじゃないか?」
「わかったよ。・・・またあとでね。」
「うん。後でね。」
う~ん。後はないようにしたいんだが。まあ、バンド脱退だけ言っとかないといけないか。
「今日の昼休み、美化委員会は視聴覚室に集まるように。それから、図書委員会は、放課後に図書室に集まるように。連絡はこれだけです。号令お願いします。」
「せんせ~い!今日って、特別日課じゃないんですか~?」
「あっ、忘れてた。今日から、家庭訪問が始まるので、特別日課です!授業が五十分から四十分になったりとか変更があるから、ここに貼っておくから見といてね!じゃあ、号令お願いします。」
「起立!」
「ありがとうございました!」
『ありがとうございました!』
ふぅ~。やっとホームルームが終わった。あの先生、ドジなんだよなぁ。そういうところが生徒受けがいい。・・・まぁ、身長が低いから子供って言われてたりするけどな。可哀そ。
あれ?なんで皐月がこっちに来るんだ?ね、寝たふりしよう。
「幸太?起きてるんでしょ?」
知らない、知らない。
「起きてるの知ってるよ・・・?」
寝てるから。というか、澪もいたのか。
「こ、幸太、返事してくれないなら・・・えいっ!」
dfglkjlkcjxkors!!!
なぜ!?
「えへへ。幸太の体、いい♡」
「なんで抱き着くんだよっ!」
「いいでしょ?なんで返事してくれないの?」
「ちょっ、澪、離れてよ!学校でこんなことしちゃだめでしょ!」
「ねっ!皐月もこう言ってるんだし、離れて!」
「いや・・・。絶対に離れない!」
「離れてくれ!じゃないと、じゃないと俺が殺される!」
そう!俺が澪たちに関わることで、俺が嫉妬で射殺されるんだよ!あいつら、俺が釣り合っていないことをいいことに、今にも殺さんとばかりににらみつけてくるんだ!
まぁね?気持ちはわかるんだよ。だから、俺も離れようとしているくらいだし。だから、睨むな!あと地味に女子もにらみつけてくるのはなんでなんだ!?あれ?これは・・・澪を睨みつけてる?いやいや、なんでだよ!とりあえず、澪は守らなきゃ。
「も~。わかったよ。離れる。」
「助かる。」
澪は周りの目を忘れるとぎこちなさが消えるんだよなぁ。彼氏とかできたら、いや、こんな美少女、放っておく人なんていないか。彼氏とかデートの最初のほうは苦労するんだろうなぁ。
「つ、次は私の番ね!」
「なぁ、澪、なんでここに来るんだ?」
「え?幸太と話したいからだよ?」
「でも、俺と話してもいいことなんてないぞ?」
「そんなことないもん!私は幸太と話せることがうれしいんだよ?」
やべぇ。澪が天使な件。だからこそ、俺はこれに甘えてしまわないようにしないと。
「それはそうと皐月、なんで皐月は後ろから抱き着いているんだ?」
「み、澪も抱き着いてたんだから少しぐらいいいでしょ?」
「よくないんだが・・・。ほら、次体育だから、着替えないと。」
「もう~。仕方ないなあ。澪、行こっ?」
「うん。じゃあね。」
いや、俺としては、じゃあ、をなくさなきゃならないんだが。そう思いながら、更衣室に行った。
澪 「さっき、女子たちが幸太のこと見つめてたよね。」
皐月「うん。幸太は超モテるからね。幸太はやさしいし。学校でも、私たちに上位を取らせようといろんなところで手抜きをしてるし。」
澪 「そうなんだよね。でも、それで私たちと釣り合わないんじゃ?って思って身を引こうとしてるのかも。」
皐月「何それ?絶対に阻止しなきゃ。幸太ってば、自分のスペックを理解してないものね。・・・なのに。」
澪 「自分のことに関しては疎いもんね・・・。」