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「ち、違うよアオイ! これは布団がびしょびしょだったからおねしょしたのかなぁって確かめるために…!」
「だからって直接触らないでしょ!? リナの性欲の強さが出てるよ! パンツの上からでも…てか触るなぁ!」
「え…じゃあやっぱりこれおねしょ?」
「ちがーーう! これはリナがくっついて寝てきたから汗だよ…」
「それにしては多くない?」
布団の足の下の方まで濡れている。さすがにここまで汗をかいていたら寝てる間に干からびて死んでしまっているだろう。
「た…たしかに」
私はそう言うと布団を全体的に触ってみる。匂いも嗅いでみる。ツンとしたにおいだった。
「これ…リナのおねしょ?」
「違うよ! ほら、触ってみてよ!」
ワンピースをぐいっとあげ、うすピンクのパンツに触らせようと手を引っ張ってくる。
「どこを触るんだよー」
「大事なとこだよ! 直接がいいなら…!」
ベッドの上で立ち上がってワンピースの裾をまくりあげパンツを下ろそうとする。
もうこの時点でパンツが濡れてないことは確かだが、気づいているのかいないのかリナは止まらない。
「ちがうわ! パンツ脱ぐな!」
脱いで放ってあるうすピンクのそれをつかみ履くよう強いる。片足ずつあげ両方の足に布が通ったらそのまま上にあげていく。
膨らみをこえ、目の前の肌色をそれが隠し、私たちは落ち着きを取り戻した。
「よくみたら濡れてないね。パンツも」
「うん。なんだろうねこの水浸しの…」
そこまで言いアオイは気づいた。
「これ、雨だ…。この窓から入ってきたんだ」
そう言い左そばの窓を指さす。窓というより、朝、光が漏れる隙間だ。
「これかぁ…この窓かぁ」
やれやれとばかりにリナは脱力した。
「朝から何してるんだよアオイ」
「リナでしょそれは。朝から見たくもないもの見せられて」
「興奮した…?」
「してない」
嘘だ。目の前にきた何にも隠されていないありのままのリナを見て心臓はバクバクしている。
「私はしてるよ、アオイ…」
潤いに満ちた目と赤くした頬、艶がある唇に首元から見える胸。
細いけど長い指が腕に触れ、毛ひとつ生えてない足に愛撫される。
「が、我慢できないの?」
「アオイが来てから我慢できた日はないよ…」
実際我慢できているということは我慢できなくなると自分でなんとかするということだろう。
拒否も考える時間もなくリナの唇が顔に近づいてくる。
私は抵抗することは出来なかった。




