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自分探しとは言えない一期一会な流転の旅  作者: 一等神 司
旅立ち
6/6

第5話 私の前世は兎なのかも知れない でも認めない

凄く晴れた暑い日でした。

挿絵(By みてみん)



翌日は高原レタスの収穫からだった。

早朝から10時まで黙々と収穫をするのは、昨日と同じ。

レタスを根本から切り、その後 その切り口を水で洗い流す。


黙々と収穫を続け、10時になった。


お茶の時間だ。

その時 「お昼から一緒に移動しよう」と農家の主に言われた。

お茶の時間が済むと、また黙々とレタスの収穫。


お昼になった。

準備してくれたご飯を食べる。


食べて休憩をしたら、トラックに乗って移動した。

グリーンボールと言う、キャベツによく似た野菜の畑だ。

収穫の手順をきいた。

こちらは根本を切り離したら、ダンボールに詰めるそうだ。


黙々とまた収穫をする。


畑の近くの道を、高齢なおじいさんが歩いて行く。


黙々とグリーンボールを収穫する。


畑の近くの道を、高齢なおじいさんが歩いて行く。


黙々とグリーンボールを収穫する。


畑の近くの道を、一度目二度目と“同じ”高齢なおじいさんが歩いて行く。


黙々と…黙々とグリーンボールを収穫する。


畑の近くの道を、“同じ方向”から来た一度目二度目三度目と“同じ”高齢なおじいさんが歩いて行く。


黙々とグリーンボールを収穫する。


周囲はだだっ広い見晴らしの良い高原野菜の畑だけ。

歩いて来たおじいさんが、歩いて行った先で、視界から消えると、逆の方向から、“同じ姿”のおじいさんが歩いて来る。


気にしない。

世の中 三人は自分にそっくりな人が居るって話だから、同じ顔の同じ姿の高齢なおじいさんが、三人居てもおかしくは無い。


これで四度目だけど、そっくりな姿のおじいさんが、たまたま四人 近くに住んでいたのだろう。


黙々とグリーンボールを収穫する。


また“同じ姿”のおじいさんが歩いて来た。


黙々とグリーンボールを収穫する。


一度目のおじいさんが、一周して来たのかも知れない。


黙々とグリーンボールを収穫する。


姿が見えなくなると、また“同じ姿”のおじいさんが歩いて来た。


やはり、狭い地域だと、親類縁者ばかりなのだろうなぁ……


キャベツの大好きな私は、キャベツそっくりなグリーンボールを食べたくて食べたくて……

その欲求を抑える方が大事だった。


そう言えば、昔 父親に「お前はうさぎかっ!」と言われたなぁ……

野菜が大好きで、特に好きなキャベツを、母親に大きなボウル一杯に千切りにして貰って、ムシャムシャと抱えて食べていたら言われた。


“同じ姿”の高齢なおじいさんが、またやってくる。

キャベツ 美味しいですよね。

生のキャベツも大好きですが、加熱したキャベツも大好きです。

アブラナ科の野菜って、どうしてこんなに美味しいのでしょうか?

ロールキャベツとか、死にそうな程に美味いですよね。

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