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障がい者として産まれたこと②  作者: ぽちゃ丸
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家族間の事

こんな家庭は、たくさんあります。

これが現実なのだと受け止めるには。。。少し時間が私にも必要です。。。

「障がい者として産まれた②」を読んで頂いてありがとうございます。

とても嬉しいです。。。


さて、②から本題に入ります。

書く私は苦しい記憶を思い出しながらになるので、遅いかもしれませんね。。。

ゆっくり待っていてください。


今回は、私の家族についてお話したいと思います。

私は元々5人家族でした。。。

そうです。。。過去形なんです。。。

それも順を追って説明します。



これは、「しおり」がまだ保育園に通っていた頃の話です。

「しおり」には、兄が2人居ました。

親は共働きで、兄たちと遊ぶことが多かったです。

5歳上の兄は、優しくて頼もしい兄でしたが、優柔不断で、決められないタイプでしたが、弟と「しおり」をしっかり見てくれる兄でした。

3歳上の兄は、悪だくみをするのが得意で、一緒になって悪いことをして、よく怒られました。


私にはその頃。。。気づいていないことがありました。

それを知ったのは、小学生になってからでした。。。


父親は、出張が多く、あまり会う機会はありませんでした。

しかし、一番印象に残っているのは。。。恐怖です。

子供が嫌いで、3人で遊んでいると、「うるさい」と言って、殴る蹴る。。。

父親が家に居る時は、私たち子供は音に敏感で、ビクビクしながら遊んでいました。

しかし、やはり子供です。

笑い声や泣き声。。。全て黙ることは出来ません。

その度に父親から虐待されていたのを思い出します。


母親はというと。。。無視です。

なにか愚痴を言えば、「あなたたちが悪いんでしょ」と言われていました。

そんな母親は看護師として病院に勤めていました。

だからと言って、良いことはほとんどなかったです。。。

風邪をひいても、ポカリスエットを2リットル置かれ、「これ全部飲みなさい!じゃあ!」と言って、仕事に行きます。

嘔吐下痢の時もそう。。。インフルエンザの時もそう。。。心配されることがありませんでした。


父親と母親というと。。。私が小さい頃から家庭内別居。。。

父親と話す姿なんてほとんど見ませんし、家族でご飯を食べることなんて滅多になかったです。

例え5人で食べても、もちろん会話は続きません。

ひたすら食べるだけ。。。

幸せとは言えない家庭で育ちました。


そんな生活が「しおり」が中学生まで続きます。


そうです。

中学3年の時。。。私に知的障害があることが判明します。

母親は何故か父親には黙っていました。

父親が知ったのは。。。相当後になります。


そして、高校生になり。。。普通の学校に行けるわけもなく、通信の学校に通います。。。

頑張っていました。。。普通の子になりたい!そう思って。。。

しかし、思うようにはいきません。

学力も何もかも追い付かず、必死に頑張った結果。。。入院でした。

そこで初めて父親は、私に障がいがあることを知ります。


入院の話は、ほかの機会にお話しますね。


4年をかけ卒業しました。。。一人の卒業式でした。。。

しかし、卒業できたことに変わりはありません。

実は、入院しながら学校に通っていたんです。

その事もまたの機会に。。。


そこから。。。徐々に家族がおかしくなっていきます。

5歳上の兄は付き合ってた彼女のお腹に赤ちゃんができ、結婚する話になっていましたが、向こうの親が反対して破断。。。

それと共に、兄は別の県に引っ越したまま。。。それから会ったことは一度もません。


3歳上の兄にも障がいがあることが分かります。。。

ADHDという障がいです。

突発的で、すぐに手が出てしまう症状でした。。。

警察にお世話になることは多く、交番の人とは人見知り感覚になるくらいです。

兄だけではないです。

私も何度も警察にお世話になってました。


そして事件は起こりました。


働くなった父親に兄が激怒。。。

ナイフを持って父親の部屋に行こうとします。。。

それを必死に止める母親。。。

しかし、おさまらないのか、次は母親にナイフが向けられます。。。

首までナイフがある中、母親と兄が怒鳴り合います。。。

そこで怯えてただけの私が警察に電話。。。

電話が繋がると同時くらいにナイフは首から離れていました。。。

警察が来ると、そのまま兄は警察署へ。。。

母親と私も一緒に行きました。。。

兄はそのまま措置入院へ。。。


次の日。。。

父親は家から消えていました。。。


その件から、母親が一人暮らしを進めてきます。

私は逃げるように、一人暮らしを始めました。。。

兄が入院している間に、母親も部屋を探し、一人暮らしの準備を始めていました。

兄は察したのか、自ら家を出ます。

そして。。。私には実家がなくなりました。


私の家を知っているのは、母親だけです。

兄たちも父親はもちろん知りません。。。

警察に言っていました。。。

母親以外の家族が来たら、警察に連絡すると。。。

そんな家庭です。


心を閉ざし、人が嫌いで、信用なんてしない、人は裏切り裏切られる生き物。。。そう思うようになったのは、当然と言えるでしょう。

心を開きたい。。。これが本音です。

しかし、どう話していいかわからないんです。。。


心を開きかけている人は居ますが。。。まだまだですね。。。

怖いんです。。。人間が。。。


目の前で、家族が家族を殺そうとしていた。。。そんな現実が今でも受け入れられなくて。。。そして、家族がばらばらになったことがあまりにもショックで。。。苦しいんです。。。

私には、家族関係で夢がありました。

それは、家族5人で長崎にお墓参りに行くことでした。。。

もう。。。叶いませんけど。。。

私が小さい頃は、父親は1、2度一緒に行ったことはありましたが、基本は母親と兄たちと4人で行っていました。

それが何よりも幸せだったんです。。。今でも思います。。。叶うはずないんですけどね。。。


とりあえずざっと家族間の事を話しました。

衝撃を受けた方、そんなもんかと思った方。。。様々だと思います。

これを書いてる途中。。。ずっと泣いていました。。。

やっぱり、苦しんでいるんだなと感じました。。。

昔の事なのに。。。今も苦しいのは一緒でした。。。


次作は、学校でのことを書きます。

それもざっくり書きます。

それをふまえて、私がこの時に思ってた事、感じたことをストーリーにして書いてみたいと思います。

よかったら最後までお付き合いください。

皆さんの家庭はどうですか?

これを読んで、自分の家は一般的でよかったと思いましたか?

それとも、自分の家庭の方が酷かったと思いますか?

様々な意見お待ちしてます。

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