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第3話 全部ハズレスキルとか認めたくない

「ハァッ、ハァ、ハァ」


暗い、昏い、森の中。モンスターの唸り声に震えながら、まだ年端もいかない少女は独り走る。もうその白磁の足には数え切れないほどの赤い線が刻まれ、金色の髪には枝が絡まりボサボサになっている。

光を失っていないのは、胸にかかった、瞳と同じ色をした青いペンダントだけだろう。


最後に食事をしたのはいつであっただろうか、最後に安心して休息をとったのはいつであっただろうか、



最後に心から笑ったのは…






────────────────────────────




「ふんぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」


私、レイカは、踏ん張っていた。


…え、何をやっているかって?もちろん、スキルの確認に決まっているじゃないか!

…頼むからそんな目で見ないで欲しい、こっちは大真面目にやっているのだから。それに、この体じゃどう間違っても大便は出てこない。


話を戻そう。私は今、スキル:家具創造を使おうとしているところだ。元いた世界では0から1は生み出せないが、こちらの世界ではそんな決まりはないのだろうか?


とりあえずは家具の1つ、椅子を作ろうと試みている。私が前世で使っていた、プラスチックのシンプルな椅子の画像を思い浮かべながら、とにかく椅子!いす!isuuuu!!!と念じているのだが…


<…告。情報不足により、スキル:家具創造は発動されませんでした>


キエエェェェシャベッタァァァァ!!!

…このネタ通じる人ってどれくらいいるのかな。いや、それより今は、情報不足の事だ。情報、というのが何をさすのか分からないが、とにかく今は使えないようだ。当分は保留、死スキルになるだろう。あぁ勿体ない、絶対に宝の持ち腐れだ。


だが、落ち込んでいる暇はない。なにせ私は、まだこの天使からもらった鑑定様を試していないのだ!日常生活で使えば困ることなし、戦闘に使えば最初から敵の情報を丸裸に出来るような、凄い性能を発揮してくれるに違いない。さあ、思う存分やっちゃってください鑑定様!まずはこの、小屋の周りに生えてるオオバコみたいな植物を鑑定!


<種族名称…情報不足により取得出来ませんでした。これにより、この種族名称をオオバコと設定します>


<オオバコの物質情報を取得しました>

<オオバコの遺伝子情報を取得しました>

<オオバコに関する文章のメモ機能が解放されました>


…ありのまま今起こったことを話すぜ!この植物の情報を得られると思ったら、欲しいものは何一つ得られなかった!詐欺だとか、天使のバカだとか、そんなチャチなもんじゃねぇ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

…などと馬鹿な事を言っている場合ではない。一応、このスキルは凄いことには凄い。意識すると私の頭の中には、オオバコ(仮)の細胞の様子や、塩基配列、その他諸々の情報が浮かぶのだから。下手したら情報過多で頭痛がしそうになるくらいには、沢山の情報が得られた。しかし、この植物の名前だとか、食べれるかどうか、何か効果はあるかだとか、そういう「使える情報」がなかった。

うん、使いどころが全く分からないね!絶望!


もう、ほぼ詰んでいるじゃないか!もう頼りになるのは君しかいない!ポルターガイスト!

「コロロ…」

▷小石が数センチ転がった!

▷レイカは目の前が真っ暗になった!


「どうしたらいいんだ…」


大分期間が空いてしまいました、申し訳ないm(*_ _)m

正直言うとこの小説のこと忘れていたんですが、この間友達とラノベの話で盛り上がりまして。友達が「自分も書いてみたい」とストーリーを考えているということを聞いて、私も執筆再開したくなりました。持つべきものは友ですなぁ

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