下手くそなら下手くそなりの書き方を考えてみる
文章がうまく書けない!読ませる文章が書けない!
自慢することじゃないですが、私もそうです。余り参考にならないかもしれませんが、私なりの書き方と失敗例を作品を例に出しながら記録に残そうと思います。
1.文章について
…と―は、二回続けて書くと格好良く見えますので、二回続けて書くのが良いと思います。また―はダッシュです。マイナスじゃないのでご注意ください。
文章はある程度の塊ごとに改行したほうが見やすいです。アクセス解析を参考にすると、スマートフォンからのアクセスが六割ほどありますので、文章の塊が長文になりすぎないよう注意すると見やすくなります。だいたい4-8以内に収めると良いと思います。
一話あたりの文字数は、スマートフォンで読むことを考え2500字から6000字程度が読みやすいと思いました。
文章の注意点は、ピーとかガーとか擬音のみで戦闘シーンなどを進めると読者に伝わりずらいです。幼稚な言葉でも構いません。
簡単な言葉で伝えたいことを伝えたほうが難しい言葉を使うよりよっぽど伝わると思いますので、文章に自信のない方は簡単な言葉を使って書くと良いと思います。
ただ、表現上難しい言葉を使ったほうがいい場面もあります。
例えば、プロローグなどです。
白銀のプレートメイルに、鮮やかな藍色のスカート。それを覆うようなスカイブルーのプレートに身を包んだ騎士風の少女は、身の丈に見合わない禍々しい真紅の槍を背に抱え、歩を進めている。
上記は「ネトゲをマクロで俺つええしたかっただけなんだ......」の冒頭になりますが、厳かな雰囲気を出すために頑張ってみました。余り厳かになってないような気もしますが。
2.タイトルとあらすじ
タイトルを見て、内容が思い浮かびかつキャッチーなタイトルなら最高です。
あらすじは格好良くならなくてもいいので、簡単にどんな世界で、どんな主人公が、何をするのかを書いておけば分かりやすくて良いと思います。
カクヨムではそこまで変わりませんが、なろうではタイトルとあらすじが目を引くものでないと、全くアクセスが来ませんのでご注意ください。余りにアクセスが来ないようでしたら見直しをオススメします。
<なろうのみのご注意点>
なろうで投稿する場合、作者名の欄は未記入がオススメです。作者ページに画面上部の作者名から移動することができるようになります。同じ名前を作者名に入れるのでしたら、未記入がオススメです。
3.三話目までの構成
読者の方は一話目を閲覧し、長く読んでもだいたい三話目くらいまでです。ここまでで読者を引き込め無ければその先を読んでもらえません。理想は三話目までに一つの事件を解決させるくらいが良いと思います。
4.構成について
今回のメインです。3つの小説の例を上げてメリットとデメリット、実際に書いた結果の失敗点を記載します。
<一人称か三人称か>
一人称、三人称は人によって書きやすい、書きづらいあると思います。
できるなら、好みではなくお話の構成によってどちらにするか決めたほうが読者は読みやすいです。
一人称は、読者への情報が絞ることができます。主人公が知り得た情報から類推していくわけです。
ミステリーの探偵さんとか、恋愛物とか使い勝手はいろいろありますが、主人公以外の心情表現や他の場面で起こっていることは表現できません。逆にそれが活かせるなら一人称がよいです。また、一人称は主人公に読者が感情移入しやすいです。
例:
「ぼっちでもなんとか生きてます」は一人称で書かれています。これは惑星探査というお話の構成上、主人公が知り得た情報を見せていくことで、SFというカテゴリーで情報が膨大になりがちなので、情報を絞りつつまた、情報をミスリードしつつ進めることができました。
三人称は、俯瞰的に読者へ情報を与えることができます。一人称で表現できない代表的な表現は「志村逃げてー」です。主人公以外は皆知っていて、主人公だけがそれを知らずアタフタしたりするシーンを書きたいなら三人称です。
例:
「ネトゲをマクロで俺つええしたかっただけなんだ......」は三人称です。これは主人公の預かり知らぬところで盛り上がる人たちを書きたかったからです。
<ケース1 結末から書く>
結末から書き、結末の謎が冒頭から徐々に分かっていくように書く手法です。これが一番理想の形ではありますが、長編になればなるほど難しいです。長編の場合は2-3万字ごとに分けて書いていくといいかもしれません。
・メリット
伏線回収とどんでん返しの妙を作りやすい
・デメリット
冒頭から退屈になりやすい
・失敗例
「ディストピアに愛を込めて」という作品をこの書き方で書きましたが、結末に至るまでが退屈すぎて全く受けずに終わってしまいました。「ディストピアに愛を込めて」を書く前はウェブ小説そのものを分かっていなかったので、「読まれない」作品の好例になってしまいました。
言い訳にはなりますが、「ディストピアに愛を込めて」ほど伏線回収がうまくいった作品は今のところありません。
<ケース2 行き当たりばったり>
冒頭三話目くらいまでを思いつくままに書き、以後帳尻を合わせつつ書いていく書き方です。
・メリット
話をはじめやすく、冒頭の三話を作りやすい
・デメリット
深い話が作りづらい。矛盾を解消できないことがある。
・失敗例
「ぼっちでもなんとか生きてます」がこの書き方で書きました。カクヨム版18話、なろう版10話の「真実」までは行き当たりばったりで書いてました。
このままでは話がまとまらないと残りは、結末から書いて当て込みましたが書けば書くほど疑問点が出てきて大変でした。
しかし、「ぼっちでもなんとか生きてます」は冒頭の引きがうまく書けた作品と思います。
<ケース3 短編の連作>
1万字程度の短編完結を繋げていき、長編をつくっていく書き方です。
・メリット
話をまとめやすい。テンポよく落ちを作れるのでリズムが取りやすい
・デメリット
伏線を張りづらい。短編で完結してしまうため、後ろに残す伏線を張りづらい。
・失敗例
「ネトゲをマクロで俺つえええしたかっただけなんだ......」がこの書き方で書いてます。
短編を繋ぎ合わせて書いていくため、ネタを絞り出すのに苦労しています。ワンアイデアを絞り出し、落ちに繋げるので書くときは非常にわかりやすいですが、その分続けるのが大変。
この作品については、冒頭が四話まで読む必要があり、話の引き込みに失敗していると思ってます。
5.読んでもらうために
タイトル、あらすじ、三話目までの構成が出来ましたか?できればいよいよ投稿です。カクヨムの場合となろうの場合ではやり方が若干違いますので、順を追って紹介します。
<なろうの場合>
なろうで新規のお話を投稿すると、更新された小説の一覧に記載されます。しかし記載時間が非常に短いです。
新規投稿する場合には、事前に五話ほど準備するほうが無難です。お話を公開するときには予約投稿を辞め手動で投稿します。予約投稿で投稿をすると運が悪いときには30秒も更新された小説の一覧に記載されません。
18時00分といったキリのいい時間に投稿するのではなく、18時13分など半端な時間に投稿するのが吉です。
投稿したら、1時間ほど見守ります。
ブックマークは付きましたか?
付いても付かなくても、1時間後には二話目を投稿します。
ここでブックマークが数件付けば投稿を翌日に行います。付かなければさらに投稿します。
翌日もできれば二話時間を空けて投稿するとよいと思います。
とにかく、ブックマークか評価がつなないと読者はあなたの小説にたどり着く手段がありませんので最初が肝心です。
<カクヨムの場合>
あなたが多くのフォロワーを抱えているのでしたら、気にせず投稿で大丈夫ですが、全くの新規で投稿する場合には一日二話を暫く続けると良いと思います。
しかしながら、カクヨムは本当にPVが少ないです。ただ、作品数が少ないのでカテゴリー別の新着順の前のほうにいればそれなりにアクセスされるはずです。
どうでしたでしょうか?少しでも参考になれば幸いです。
…三点リーダーの部分修正入れました。