修羅場の始まりⅥ
ひたすら荒らされた本を片付けていると、一階から、ほのかに甘く香ばしい匂いが、漂う。
光希は急いで本の片付け、階段を降りリビングへ向かう。
「あ、光希君、丁度良いところに」
台所からエプロン姿の姫月が出てきて、作ったクッキーを光希に差し出した。
「はい、光希君、食べて?」
「その前に、何でまたクッキー作ったんだ?さっきくれたの結構うまかったぞ?」
「家で作ったクッキー、実は少し分量を間違えちゃって・・・」
「そうだったのか、全然わからなかった」
「光希先輩、私のクッキーも食べてください!」
台所から出てきたのは、エプロン姿の彩羽だ。
「私のクッキーの方がおいしいです!」
姫月の方を睨め付ける、姫月も対抗するように、睨み返す。
「あ、私の方も食べてね」
「じゃあ、いただきます」
彩羽のクッキーを食べる。
「うわっ、うま!よくこんなうまい物作れるな!」
彩羽は元々お菓子作りは趣味の一つとして、よく味見していたから、うまいのは確信していたが、ここまでうまいとは思わなかった。
「えへへ、練習したんですよ」
「光希君!次は私!」
頬をぷくっと膨らませ、クッキーを光希の口に押し込む。
「むぐっ・・・はぁ・・・押し込むなよ・・」
「ふん!彼女の前で他の女の子を褒めるからいけないんだよ!」
「味のことを言うと、すげぇうまいよ」
「本当⁉」
姫月も料理がうまいからこっちもうまいのは確信していた。
「じゃあ、光希先輩、私と雪白先輩のクッキー、どっちが美味しかったですか?」
また修羅場になりそうなことを言い出した。
「両方うまかったんだけど、強いて言えば彩羽のクッキーだな」
「光希先輩、嬉しいです!練習した甲斐がありました」
「私が、彩羽ちゃんに負けた・・・」
姫月は相当落ち込んでいるようだ。
「ま、まぁ、姫月のクッキーもうまかったぞ」
だが、姫月の耳には励ましの言葉も届くはずもなく・・・
「絶対、次は負けない!」
「私も負けるつもりはありませんよ?」
(え?この勝負まだ続くの・・・?)
どーもミカエルです。
今回は僕が一番好きな、漫画について話したいと思います。
僕の好きな漫画は、進撃の巨人です!
あの漫画神ですよね!一話から謎で、最近は毎回誰が戦死するかハラハラドキドキですよね!
見てない方は是非!ですが、グロいのが苦手な方は、控えた方がいいかも・・・。
今回はこの辺で。では、さよなら