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彼女と後輩不仲説Ⅱ

長期更新できなくて申し訳ないです


「光希先輩は、妹が好きなんですか?」


「年下が、好きなの?」


 二人共頬を膨らませ、光希に迫る姫月と彩羽。

 ここまで来ると光希は何も隠すことはできず、全て聞かれた事を正直に話す。

 ムスッとした表情の二人はどんどんと光希の秘密にしたい部分に攻めいってくる。


「妹、好きです・・・はい」


 勉強を中断し、正座にさせられる光希。


「じゃあ・・・」


 彩羽は光希に急接近し、光希の耳にボソッと囁いた。

 

「お兄、ちゃん?」


 彩羽が囁いた瞬間、ゾワッとした感触が身体中をめぐる。

 そして右にいる彩羽の反対方向の左に姫月も接近し、光希の腕を引っ張る。

 

「何、デレデレしてんのよ!」


 姫月は光希の頬をつねり、光希を自分の方へ引き寄せる。

 すると、彩羽も負けずと光希の腕を自分の方へ引っ張り、光希は両方から引っ張られる。


「ちょっ、二人共、引っ張るな・・・!」


 光希の言葉は二人の耳には届くこと無く、光希は綱引きの縄のような存在になり、二人の戦いを光希が止めようとしても二人の耳に届かず、何もすることができない。

 

「雪白先輩、光希先輩から離れてください」


「何言ってんの?彼女でも無い彩羽ちゃんが離れるべきだよ!」


「できれば二人共離れてほしい・・・・」


 光希が間から二人にそう言うと二人は勢い良くーーー


「光希君は黙ってて!」


「光希先輩は黙っててください!」


 二人からの集中砲火をくらい、光希は口を出すことができなくなった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 それから少し時間が経ち、三人は真面目に勉強をしていた。

 勉強に至るまでに光希の精神はかなりズタズタの状態でもなお、姫月と彩羽は光希がよく聞く声の動画を履歴などから遡り色んな動画を二人は光希のすぐ横で聞いていた。

 二人は光希を知る為の勉強だ、と言い続け結局ほとんどの動画を見られ、その後はどういう女性が好きでどんな仕草が好きなのか、隅々まで聞き二人は満足したのか、今は勉強をしている。


(・・・つらい)


 光希が胸の中で嘆いていると、横にいた彩羽が光希の袖をくいくいと引っ張り、光希の名を呼んだ。


「ん?わからない所あった?」


「はい、ここなんですけど・・・」


 彩羽は中学の頃から国語が苦手なのだ、中学の時も彩羽の勉強を手伝ったのが懐かしい。

 光希は彩羽の横までいき、問題の解説をした。


「・・・」

 

 今の机の座り位置は光希の左に彩羽、右に姫月となっている。

 そして今光希は彩羽の横にいて、それを目の前で見せられている状態になっている。

 姫月は頬を膨らませ、ムスッとした表情で光希の方をじっと見つめる。

 勉強だから仕方ないのだが、光希と彩羽の距離が近い。

 肩と肩が触れ合うほどに密着している。光希は気にしてないだろうが、彩羽は確実に光希により近づく為、彩羽も光希に接近している。

 そんな事を考えていると姫月のムスッとした表情は睥睨した表情に変わり、光希の方をじっと見る。


「なるほど!それにしても光希先輩は何でも知ってますね、教えるのも上手いし」


「まぁ、彩羽より一個上だしね、そんなに教えるの上手い?」


「はい!とても上手いですよ、光希先輩は何でも知っているので、大人な事も教えてほしいです・・・」


 少し赤面しながら彩羽が言った事をやがて理解した光希は顔が次第に赤くなっていき、姫月も顔を真っ赤にして、彩羽の横にいる光希の腕を引っ張り、彩羽から距離を置く。


「な、何言ってんの!あと光希君はデレッとしないで!」


 姫月は赤面した光希の下に隠れるニヤニヤとした劣情に気づき、頬をつねる。

 勉強している様には思えない光景の中、光希の家のインターホンが鳴った。

 

「ん?宅配便か?」


 光希は一旦部屋を退室し、階段を下りて玄関の扉を開けるといたのはーーー


「乙香・・・?」


「おはよう、光希」


 扉の前にいたのは黒く長いストレートの髪を揺らす少女。

 制服姿じゃない乙香を見て、一瞬モデルかな?と勘違いしてしまう程。

 服だけで印象が変わるというのはまさにこの事なのだろう。

 あまり見る事のなかった乙香の私服姿に驚いていると後ろに人の気配を感じ、後ろを振り向くと部屋にいたはずの姫月と彩羽がそこに立っていた。 


「なんで乙香がここにいるのよ・・・」


「またライバルが増えた・・・」


 部屋から顔をヒョコッと出している二人は苦い表情で光希と乙香の方を向いていた。

 

「光希、借りてた本を返しに来た」


 乙香はリュックの中から光希から借りていたライトノベルを取りだし光希に手渡した。

 少し前に貸した異世界もののライトノベル五冊を光希返した後に乙香はリュックから更にノートパソコンを取り出した。


「光希、後で・・・しよ?」


 普通に言っているのだが、言葉と言葉の間に間をおく事で変に聞こえてしまう。

 乙香が言っているのは、光希と乙香が二人でよく遊んでいたメビウスドラゴンというオンライゲーム。

 光希は前線でガンガン攻め、乙香が光希のサポートをするスタイルでメビドラライフを送っていた。

 

「メビドラか、久しぶりだな」


 一瞬勉強を忘れメビドラをする為、部屋に戻りメビドラをする準備をしようとすしたが、今は勉強の時間。メビドラをしたいという欲を押しきり、乙香の誘いを一旦セーブした。


「悪い、今姫月と彩羽と三人で勉強してるから、後ででも良いか?」


「勉強?まぁ、終わったらやろ?」


 そして光希と姫月と彩羽、そして乙香も光希の家にあがり、賑やかな勉強会が始まった。




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