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彼女と後輩不仲説

 誰にも言えない幼馴染みとのキスをしたその翌日。

 今日は学校が無いのでいつもよりゆったりとした時間を過ごしていた。

 最近はまっている和風曲を大量に詰め込んだ作業用BGMを聴きながらゲームをしたりと、実に休日らしい事をしていた。

 と、そんな光希の元にインターホンが鳴る。


「ん・・・?」


 和風曲を聴いていたヘッドホンとはずし、一階に向かう。

 

「はーい・・・」


「おはよ、光希君」


 扉を開け、目の前に居たのは光希の彼女である姫月だった。

 休日の為、姫月の服装は私服だった。いつもの制服の印象と違って物凄く可愛い。

 

「姫月?どうしたんだ?


「今日、暇かな?暇だったら部屋で勉強したりしたいんだけど」


 よく見てみると姫月で手に下げているかばんの中には勉強道具や教科書が入っていた。

 勉強が大嫌いな光希にとっては休日に勉強なんて地獄でしか無いが、彼女である姫月が勉強しようと誘っているのだ、断るわけにはいかない。


「まぁ・・いいけど」


 光希自身あまり乗り気では無いがわざわざ光希の家にまで来て、誘われた為嫌な顔をするわけにはいかない、光希はできるだけ笑顔を作り姫月を部屋に招き入れた。


「光希君以外に誰もいないわよね?」


「いないよ、いつも通り一人」


 光希はさっきまで聴いていた和風曲を切り、かばんからノートと教科書を取り出す。

 そして姫月はお気に入りの光希のクッションを自分の近くにセットし、机にノートを出す。


「今切ったやつ何?曲?」


「ん?今のは最近はまっている和風曲だよ、でも勉強には向かないと思って」


 勉強中に聞くのも、光希は全然集中できるが姫月の事を考え、さっき聴いていた和風曲は切ったのだ。


「私は大丈夫だよ?むしろつけてほしいぐらい」


 始めて和風曲を求められ、気分が向上する光希はもう一度電源をつけ、さっき聴いていた和風曲を再度セレクトした。

 和楽器が織り成す美しい音色が光希の部屋を支配し、気分が落ち着く。


「勉強、できそう?」


「気分も落ち着くし、私は大丈夫」


 そんなわけで二人は落ち着く和風曲を聴きながら静かにシャーペンを走らせた。

 まぁ、光希は元々勉強が苦手なのでノートに書いたりする速度は遅いが。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 そんな落ち着いた空間で二人、勉強している最中に、またもやインターホンが鳴った。


「ん?配達か?」


 光希は立ち上がり、一階に下りた。光希は二日前に注文したゲームかな?と思い玄関の扉を開けると・・・


「おはようございます、光希先輩!」


 光希の注文したゲームのパッケージの女の子と同レベルの可愛さを誇る光希の後輩、彩羽が私服姿で家の前に立っていた。

 その手に下げているかばんから覗くのは光希が貸したライトノベルと勉強道具達。

 ニコニコとした笑顔で彩羽が玄関にある姫月の靴を見つけると、その笑顔は少しひきつり気味になり光希の方を向く。


「光希先輩、この靴、女の物ですよね?誰がいるんですか?」


 彩羽が光希に近づき、迫っていった瞬間、二階から姫月が降りてきて、光希達の方へ歩いてくる。


「あの靴は雪白先輩のだったんですね」


「どうして彩羽ちゃんがいるのかな?」


 あって一分もしないうちに二人の間の空気は最悪になった。

 二人の視線は火花が散っていて、間に入ろうにも入れない。

 

「え、えっとそれで彩羽は本返しに来てくれたのか?」


「はい、先輩に本返しに来ました、それと・・・」


 かばんから光希に返す分の本を返した後に彩羽はノートを持って、光希に近づいた。


「その、勉強を教えてほしくて・・・」


 光希と彩羽の距離が近い中、隣にいた姫月が近づきすぎ!と言っているが、今視線を合わせるとどうなるかわからない。


「勉強?勉強なら俺より姫月の方が・・・」


「私は光希先輩がいいんです!」


 姫月の視線が痛い、今光希にある感情はそれだった。

 それはともかく、後輩に頼られているのだ、ここは断るわけにはいかない。

 

「わ、わかった、じゃあ彩羽も一緒に勉強しよう」


「やった!」


「その、ごめん、姫月」


 あからさまに不機嫌な様子の姫月に謝罪をいれるが、姫月はツンとした状態だ。

 

「光希君のバカ、二人きりが良かったのに・・・」


「う・・・すいません・・・・」


「・・・キスぐらいは許されるよね」


「え・・・?」


 姫月は光希に近づき、光希の頬にそっとキスをした。

 暖かい温もりが光希の頬に付着し、同時に顔まで火照ってしまう。

 フワッと香った良い匂いがより赤面させて、光希はしばらく硬直する。

 姫月も恥ずかしかったのか、小走りで階段を駆け上がっていった。


「完全な不意打ち、だったな・・・」


 まだ熱い顔を冷やしながら部屋に入るとさっきまで掛かっていた和風曲とは違う音が鳴っていた。

 よく聴いてみると、それはいつも疲れた時に聴く、妹が癒してくれるというタイトルの声フェチ動画。

 和風曲の再生リストに声フェチ動画も入れてしまった為、自動的に再生されたのだ。

 慌てて部屋に入ると、ご機嫌だった二人の表情がまたしても不機嫌な方向へ傾いていた。


「光希君・・・」


「光希先輩・・・」


 物凄いロリ声で囁かれるお兄ちゃんというボイス。

 それを彼女と後輩に見られた光希の精神状態はズタズタだった。


「・・・・死にたい」


ミカエルです。

光希がはまっていると書いていた和風曲ですが、最近めちゃめちゃはまっています。

曲っていうか、BGMですね。

他にもさざ波の音とか雨の音とか。

そういう小説のおともを探すのが趣味になっています。

是非聴いてみてください、凄く眠くなるから。

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