幼馴染みとの再会Ⅵ
今回は短めです。
「渚、光希君、ご飯できたわよ」
下から聞こえてくる千鶴の声を聞き、二人は渚の中学の卒業アルバムを棚に直し、下に降りていった。
階段を下りれば下りるほど良い匂いが漂ってきて、食卓に行くとエプロン姿の千鶴がいた。
「おぉー!」
食卓に乗りきらない程の料理に感嘆をもらす。
「この量をさっきの時間で作るなんて凄いですね」
「ふふっ、渚の方が私より凄いわよ、今日は私が当番だったから渚の料理は食べられ無いけど」
どうやら望月家の料理は当番制らしい、そして今日は千鶴の番。
渚の作る料理を食べられなくて少し残念だったのは、胸に閉まっておく事にした。
「お姉ちゃんの方が上手いよ、私なんてまだまだ・・・」
光希の少し後に渚が二階から下りてきて、食卓に並んでいないコップや箸を置きながら言った。
「でも、光希君がさっき渚の料理を食べたいなって言ってたわよ?」
すると、渚の表情は一瞬で真っ赤になり、光希の背中をポカポカと叩く。
真っ赤になっている渚を見ながらクスクスと笑う千鶴は、更に爆弾を投下した。
「二人とも、結婚しちゃえば?お似合いよ?」
そんな千鶴の発言で暖房なんてかかってないはずなのに、体が熱くなり、というか顔が熱くなる。それは渚も同じで赤面する。
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あれから光希と渚は赤面が止まらず、千鶴はその二人を見ながらクスクスと笑っていた。
小悪魔的行為を仕掛けてくる千鶴に惑わされながら、望月家での食事が終わり、帰宅の準備をしていた。
「今日はお手伝いありがとね、助かったわ」
「こちらこそ、ご馳走になりました」
「じゃあ、また明日」
渚と千鶴に挨拶を交わし、光希は自分の家に帰っていった。まぁ、といってもすぐ横なのだが。
光希が帰ると千鶴はニヤニヤとした表情で渚に問い掛けた。
「私がいない二人きりの間、何してたの?」
千鶴のその言葉により二人きりだった時の事を思い出した、そうキスの事も。
恥ずかしくてそっとしておきたいこの記憶がまた蘇ってきて、全速力で自分の部屋に入っていった。
「何かあったんだね、渚は可愛いな~」
「うるさい!」
二階から渚の声が聞こえてきて、千鶴はクスクスと笑いながら、家事の続きに勤しんだ。




