幼馴染みとの再会Ⅲ
少し投稿遅れました&今回は短めです。
「光希君、この人だぁれ?」
背筋の凍るような声音の主、姫月が笑顔で光希に聞いた。もちろん目は笑ってない。
この状況が全く理解できてない渚は、玄関にいる姫月と廊下にいる光希を交互に見ながらえ?え?という表情をしている。
「いや、これには深い理由が・・・」
今光希が何か言ったとしても姫月は聞く耳を持たないだろう。
姫月はニッコリとした笑顔で部屋に入っていった。
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これは、どういう状況だろうか。
姫月がソファに座り、光希がその前で正座させられている。
ちなみに渚はこのカオスな空間に戸惑っているのか、隅で二人を見守っている。
さっきまでの明るい空気とは裏腹に、重い空気が部屋を支配していた。
「で、どういうこと?これは浮気なの?」
姫月の言葉に即座に返そうと姫月の方を向くと、怒っているというより少し寂しそうな、そんな表情をしていた。
確かに端から見れば立派な浮気である。
しかも渚はすごく美人、彼女である姫月が心配するのも当然だろう。
「違うんだ、渚は俺の幼馴染みで、昨日引っ越して来たんだよ、それで・・・・・・・」
この誤解は早く解くべきだ、そう判断した光希は昨日からの出来事、渚との関係を話した。
重かった空気が少しずつ晴れて行き、空間はさっき程では無いが、軽くなったような気がした光希と渚だった。
「幼馴染み・・か・・・」
「彼女・・・・・」
姫月に渚の事を話した後に渚に姫月との関係を話すと、姫月はポツリと呟き、姫月は曇った表情をしながら呟いた。
お互いがお互いに何か引っ掛かる事があるのか、二人は沈黙を続けた。
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今日は学校のある日なので、朝食を済ませ渚と別れた後は姫月と学校に向かった。
さっきの沈黙のようにたまに黙ることもあるがそれ以外は特に何も無い・・・と思った矢先、光希の腕に急に抱きついてくる姫月。
「ひ、姫月!?」
あまりにも急に抱きついて来たから少し裏返った声が出てしまう。
「やっぱり、なんか納得いかない」
「?どういうことだ?」
通学路で腕に抱きつかれてもそんなに気にしなくなった自分に驚きつつも、姫月の言葉に質問する。
「幼馴染みってさ、私が知らない過去の光希君を知ってるから、なんか嫌だ・・・」
「姫月・・・・」
「光希君の事を一番知ってるのは、私なんだから、幼馴染みには・・・」
姫月の言葉に思わず赤面してしまう光希。
そして同時刻、渚も家で部屋の整理をしながら光希の事について考えていた。
(光希君を知っているのは、幼馴染みの私・・・彼女には・・・)
「「負けられない!」」
そして今、ここから二人の戦いは静かに開戦した。




