幼馴染みとの再会
乙香の彼氏役をやってから3日が経ち姫月と彩羽は光希に対して冷たかった。
だが乙香と喋っていると「光希は渡さない」と、独占欲は健在だった。
ちなみに誠道はと言うと、別れ際に「勝ったつもりでいるなよ!」と言い残し、去っていった。
おそらくまた誠道はここに帰ってきて、光希は偽の彼氏を演じることになるのだろう。
光希は深いため息をつき、家の方角目指して歩いていった。
久しぶりの一人での下校で少し寂しさを感じつつも、曲がり角を曲がると自分の家の隣に大きなトラックが止まっていた。
(そういや、隣の人引っ越したんだっけ)
割と仲の良かった隣人だった為、別れるのは少し寂しかったのを覚えてる。
一応、隣人として表札を見ようとしたが、まだ無かった為それは明日でいいか、と胸の中で呟き家の鍵を開けた。
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家に帰ってきた光希は部屋着に着替え、久々のネトゲを楽しんでいると、家のインターホンが鳴った。
「ん?」
イヤホンを外し一階に降りて扉を開けると、
「「え・・・?」」
扉を開けた光希とインターホンを押した人物はお互いを見た瞬間、過去の記憶が脳裏を巡り、ある人物にたどりついた。
「光希・・・君・・?」
「渚・・・・?」
光希はインターホンを押した人物を渚と呼び、インターホンを押した人物は光希と呼んだ。
「光希君・・・光希君!」
彼女は光希に思いっきり抱きついた。
綺麗な顔立ちを少女は光希の胸の中で号泣し、光希もまた、涙していた。
「なんで、渚がここに・・・?」
少し震えた声で光希が尋ねると、渚は光希の顔を見上げた。
「それは私が聞きたいよ、光希君」
渚はもう一度、光希の胸の中で泣いた。
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さすがに玄関で泣かれても困る為、光希は自分の部屋に上げ、じっくり話すことにした。
「その、さっきはごめん、泣いちゃって」
胸の中で思いっきり泣いた過去の自分を思いだし、赤面した。
「まさか、隣人が渚になるとはな、驚いた」
この少女、望月渚は光希の幼馴染みで同じ孤児院だったことから二人の関係は始まった。
親に捨てられた光希と渚は橘孤児院という施設で出会い数年間共に同じ屋根の下で暮らしていた。
だが、不慮の事故で橘孤児院は火事で燃え、そこから孤児院の仲間達とは離れ離れになってしまったのだ。
火事が原因で、光希と渚は別れることとなり、光希は如月家に引き取られ、渚は望月家に引き取られた。
「あれから10年ぐらい経ってんのか・・・皆、どうしてるかな・・・黒羽、凱斗、黎、彼方・・」
光希は上を見上げ、過去の親友の名前を呟いた。
「懐かしいね」
それから二人は過去の、橘孤児院の話をして、盛り上がっていた。
ミカエルです。
高校受験やらなんやらで色々と忙しかったミカエルです。
ようやく、橘孤児院の話が書けそうです。
この話は自分が書いてる五作全て共通している話になります。
なので、見てない作品があったら是非。
見ていただけると幸いです。




