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修羅場の始まりⅡ


 光希と姫月は二年になった事により、教室は二階から三階になった。ちなみに光希が中学生の頃、三階がこれから使う教室なのに今まで使っていた別のの教室に間違えて入り、恥をかいた事は光希の心の中にそっとしまっている。

 

「あ、私職員室に行くんだった、光希君は先に行ってて」


「わかった」


 姫月は二階まで登った所で、職員室の方へ歩いていった。そして光希は中学時代のミスを二度としないように、教室の札をちゃんと確認し、階段を登っていった。


 と、上から女子生徒が降りてきて横にずれた瞬間、その女子生徒は急に光希に抱きつき、光希の胸にダイブする。

 瞬間、女の子の甘すぎないふわっとした香りが光希の鼻孔を埋め尽くした。それと女の子特有の柔らかい体が当たり、顔が熱くなる。

 

「あっ、すいません」


 光希は密着していた体をすぐに退き、相手の表情を伺う。


「ごめんなさいっーーーー」


 相手も光希が謝るのと同時に謝罪しようと女子生徒が光希の方を見るとその女子生徒はもう一度自主的に光希に抱きついてきた。


「光希先輩っ!」


 光希の名を呼んだ声に光希はその女子生徒の顔を伺う。


「・・・彩羽・・・?」


 光希がその少女の名を呼ぶと光希の胸に顔を埋めていた少女は顔をあげ、笑顔で光希の名を呼んだ。


「ふぁぁ、光希先輩だ!光希先輩~」


 その小鳥遊彩羽(たかなしいろは)は光希の通っていた中学校で出会った後輩で同じ部活をしていた事から彩羽は光希の事になつくようになった。


「久しぶりだな、彩羽」


 地毛である茶色の髪は染めている人よりも人一倍輝いていて、触れたくなるような髪はサラサラである。

 そして女子高生なりに成長した胸はまだまだ蕾だが、充分魅力を秘めた物がそこには詰まっている。

 高校生になり、より大人になった彩羽に誘惑されると世の男性は理性を失うだろう。


「そういえば光希先輩、彼女とか作ってませんよね?」


 キラキラと輝いていた彩羽の目が虚ろな目に変わり、深海のように冷たい声で光希に語りかける。

 光希には彼女がいる、それを言うと彩羽がどうなるかわからない。真実を言えない状況がそこにはあった。

 そして更に、修羅場を約束されるような状況が展開した。光希と彩羽がいる場所に光希の彼女、姫月が現れたのだ。


「光希君、その子誰?」


 キョトンとしている姫月に彩羽は質問をした。


「光希先輩に彼女っているんですか?」


 まずい、光希の本能がそう告げている中、何も知らない姫月は素直に彩羽の質問に答える。


「光希君の彼女は私だよ?」


 ついに姫月がなんの躊躇いも無く、禁句を言ってしまった。




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