ヤンデレ彼女姫月Ⅲ
放課後、校門で待っていた彩羽、乙香と合流し帰ろうとすると、
「今から私達、放課後デートに行くから二人とはここでお別れ」
光希も聞いてなかった為、姫月に聞こうとしたが、先に彩羽が姫月に聞いた。
「どういうことですか!光希先輩と雪白先輩がデートって!」
彩羽が光希を睨む。
「姫月だけずるい、私もデートしたい」
二人は反論するが、姫月の耳には届かず、光希に腕に絡み付く。
「おい、姫月、聞いてないぞ」
光希もどういうことか聞こうとすると、光希の耳に姫月が小さな声で囁いた。
「二日間言うこと聞いてくれるって言ったよね?」
これは、光希が乙香と出掛けた所を姫月に見つかり、二日間言うことを聞くという約束をしたのだ。
「はぁ、わかったよ」
今の姫月は何言っても無駄だと感じ、姫月とデートすることになった。
「わ、悪い、俺ら用事があるから!じゃあな!」
急いで姫月の手を引き、商店街の方まで走っていった。
「東雲先輩、どうしますか?」
今の彩羽の顔はもの凄く暗い表情をしていた。
「もちろん追う、私のいない所で光希がイチャイチャしているのは許せない」
乙香もまた、暗い表情をしていた。
「私もです、浮気だけは許せないので」
彩羽と乙香は光希達のあとを追った。
「この髪留め可愛い~」
場所は変わり、雑貨屋。
商店街の近くにある雑貨屋で姫月の髪留めを選んでいた。
どうやら、乙香と出掛けた罰らしい。
「光希君はどう思う?私、光希君が好きな物をつけたいな」
あまりにも一途な気持ちに内心で照れつつ、棚に並んでる髪留めを見る。
「姫月だったら何でも似合うと思うぞ?」
率直な意見にカッと顔が赤くなる。
「な、何言ってるのよ、もう」
キラキラとした明るい雰囲気があれば、暗い雰囲気もある。
「なっ!あんなにくっついて!許せない!許せない!」
「私だって、二人っきりでイチャイチャしたい、一人だけずるい」
髪留め選びに夢中の光希はまったく気づいてないが、姫月は気づいていた。
(もっとイチャイチャしたらどうなるのかな?)
姫月はそう思い、必死に髪留め選びをしている光希の背中に抱きつく。
「えいっ!」
抱きついたと同時に豊満な胸が背中でつぶれる。
「ちょっ!?姫月何やって・・・」
突如、柔らかな胸が当たり、赤面する光希。
外にいる彩羽と乙香は更に機嫌が悪くなっていた。
「私の光希先輩、私だけの光希先輩が・・・」
頬を膨らませ、凄い形相で光希を睨んでいた。
「浮気してる、絶対に許さない」
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姫月の髪留めを選び終わり、雑貨屋を出ると、
「光希先輩」
暗い顔で光希の前まで行った。
「えっ、彩羽?何でここに・・・」
物陰に隠れていた彩羽が光希に抱きついた。
「光希先輩のバカぁぁぁ」
と、後ろから乙香も出てきて、光希に抱きついた。
「浮気してた、浮気は絶対ダメ」
二人から抱きつかれ、姫月の表情が険しくなる。
「光希君、何で私以外の女の子とイチャついてるの?」
姫月の背後からはゴゴゴゴと言う擬音が聞こえそうだ。
「私だって、光希先輩とイチャイチャしたいのに、雪白先輩とだけなんて、ズルイです」
乙香もウンウンと頷いている。
「だから光希先輩、次は私ともデートしてくださいね?もちろん二人っきりで」
「許すわけないでしょう?」
「抜け駆けはダメ」




