ヤンデレ彼女姫月Ⅱ
「まず、登校するときは、手を繋ぎなさい!」
乙香とのデート(光希本人はデートじゃなと思ってた)を姫月に見つかり、二日間姫月の言うことを聞かなくてはならないことになった。
「は、恥ずかしいんだが・・・」
「そんなの知らない、他の女の子には負けられないの!」
プクッと頬を膨らませ、光希の手を引いて、二人は家を出た。
二人で学校に向かっていると、後ろから抱きつかれた。
「おわっ!」
慌てて声を出し、後ろを見ると、
「彩羽か、びっくりさせんなよ」
「ふふ、おはようございます、光希先輩」
ニコッと笑顔で言ってきた彩羽に挨拶を返す。
「おはよう、彩羽」
「光希君、あまり他の女の子に近寄らないで」
光希と彩羽の間からぬっと出てきた姫月は光希の腕を自分の胸に押し付けた。
「なっ!光希先輩に近寄らないでください!」
彩羽も負けずと自分の方に引き寄せる。
「光希君の彼女は私!だから近寄らないで!」
「彼女とか関係なく好きな気持ちは雪白先輩と変わりません!」
「お前ら通学路で喧嘩すんなー!」
周りには普通に生徒が歩いてるのにその真ん中で光希を引っ張り合ってるから、注目されるのは当然だ。
「光希、おはよう」
後ろから来たのは乙香だった。
「おぉ、乙香か、おはよう」
「昨日の光希が選んでくれた服、嬉しかった、ありがとう」
「お、おう」
素直に喜ぶ場面なのだが横に彼女と後輩がいる為、素直に喜べない。
「光希君、服って何?光希君が選んだの?」
「光希先輩、次の休日空いてますか?」
二人の目は虚ろだった。
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いつもよりヤンデレ度が増した姫月は授業中も光希をガン見していたし、休み時間も光希を見ていた。
(俺の彼女、めっちゃ怖い!)
そして、見られ続けて昼休み。
光希と姫月はグラウンドの横にあるベンチで昼ごはんを食べていた。
「光希君、あーんして」
どうやら食べさせて欲しいようだ。
「いや、周りに人が・・・」
「いいから!」
しかたなく姫月の口に玉子焼きを運ぼうとすると、
「見つけました!光希先輩!」
少し息を切らしながら来たのは彩羽だった。
「光希先輩にあーんしてもらうのは私です」
(この言い合いって高校終わるまで続くのかな?)




