修羅場の再来Ⅳ
「で、今日はどこに行くんだ?買い物するなら出来るだけ早くしてくれよ」
光希は部屋着から外用の服に着替え、二人で目的地に向かっていた。
「行く場所は最近できた、ショッピングモール、大丈夫、光希が何着か選んでくれたらそれで良い」
どうやら、光希が選ぶらしい。
「俺、そういうセンスないから満足は出来ないと思うぞ?」
すると、乙香は足を止め、キョトンとした顔で言った。
「何言ってるの?光希が選んでくれるから良いの、別にセンスとかどうでも良いの」
笑顔でそう言った乙香の笑顔は微かに残っていた眠気を確実に吹き飛ばした。
乙香はサラッとこういうことを言うからドキッとせざるを得ない。
「そ、そうか」
(あっぶねー、彼女がいなかったら完全にイチコロだった・・・危なかった・・・)
「あ、このバスに乗って行くよ」
二人は5分ほどバス停で待ち目的地であるショッピングモールに向かった。
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「ここか」
15分ほどバスに揺られ、ショッピングモールに着いた。
「結構人が多いな」
今日は休日の為、子供連れの主婦もいるようだ。
「昼にはだいぶ人が減ってると思う」
「そうだな」
二人は人が大量にいるショッピングモールに向かった。
「やっぱ、中も人が多いな」
身動きが取れないほどではないが、かなり人が多い。
「光希、迷わない為に手を繋ぎたい」
急に何を言い出すかと思えば、手を繋ぎたいらしい。
「いや、確かに人が多いけど、これぐらい・・・」
「手を、繋ぎたい」
「いや、でも」
「手を、繋ぎたい」
断ろうとするが、乙香は中々折れてくれない。
「はぁー、わかったよ、ほれ」
ついに光希が折れ、乙香に手を差し出す。
「♪」
乙香は差し出した光希の手をギュッと握り、目当ての店に向かった。
「ここで良いのか?」
「うん、ここが良いと数少ない友達に教えてもらった」
確かに乙香は基本的に無表情だから近寄りがたいかもしれない。
「で、この店の服の中から俺が何着か選ぶと」
「そう」
光希には彼女がいるのだが、女性に服をプレゼントしたことは無いので、光希的には難易度高めだ。
「変な物チョイスしても許してくれよ?」
こうして服選びがスタートした。
(どんなの選んでくれるんだろ)
乙香の視線の先には凄く必死に服選びをしている光希がいた。
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それから約10分、必死に服選びをしていた光希は納得したような表情になり、乙香に自分の選んだ服を渡した。
「一応、本気で考えたからな」
「ふふ、ありがと」
乙香は光希の選んでくれた服と一緒に試着室に向かった。
そして、試着が終わり、カーテンが開くと光希の選んだ服を着た可愛らしい乙香がいた。
王道で可愛い花柄のワンピースの上に色合いが薄いデニムジャケットを着ている。
「初めての割には中々良いと思う」
我ながら可愛いコーデを完成させたなと思った。
「その、可愛いと思うぞ?」
「じゃあ、これ買うね?」
とりあえず何とか難易度の高い服選びの任務はクリアした。
どーもミカエルです。
今回の話が小説至上一番難しいかもしれません。
どこかと言うと、光希の選んだ服ですよ。
いつもは服装の部分は無しで行っているのですが、やっぱ服装は大事かなと思いまして、書いてみました。
光希の選んだファッションがあってなかったらごめんなさい。
これからは少しずつファッションの部分も書いていきますので、温かい目で見ていただくと幸いです。それでは、さよなら。




