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出発前夜 ~公爵令嬢、再会する~

...ここは...


「久し振りだな、俺」


「え?......確かに久し振りだな、俺」


何故か懐かしい感じがした...同時に目の前にいるのは俺だとも確信した。

何故か分からないが本能がそう訴えている...


「最近どうだ?そっちは」


「まぁ...上手くやれてるよ...」


「にしても公爵令嬢が染み付いてきたようだな」


「確かにな...というか何故俺はこんな事に...」


「...俺が祈ったんだ...お前を生かしてくれ...俺の存在は消えても良いから、ってな。そしたら...」


「私が現れたって訳」


「シャイデル?!」


俺は振り向くとそこには美しい女の子が居た。


「初めまして、ね。シャルンで良いわよ、私」


「シャルン...」


「私が彼に、もう死ぬ身だからもし耐え切れたら私の体は自由にして良いわって言ったの」


「本当に助かったよ、シャルン」


「良いのよ、どうせ死ぬ身だったんだから。...でも本当に耐え切るだなんて...」


「ふっ...そこは同感だ。俺も正直驚いたよ...」


「二人共...」


「お前に幾つか助言をしてやろう...」


「え?」


「貴方の今居る国は貴方がルーシ=リューリク帝国に渡ったら変わるわ。勿論」


「悪い方向に」


「ええ。ちゃんとお父様の含みを分かっていたようね」


「勿論です、シャルン様」


「...貴方にシャルン様って言われるとむず痒いわね...」


シャルンは苦笑いを浮かべた。


「...まぁ、頑張りなさいよ?」


「分かりました」


「そしてもう一つだ。お前は異世界に産業革命を起こし、科学を進歩させようとしているな」


「ああ」


「...最初は批判が雨霰の様に降り注ぐだろう。だが、お前のしようとしている事は」


「正しいからね」


「お前...」


「魔法が使えなくて差別されている子達を救ってあげて頂戴。出来る限り皆が楽しく暮らせる世界にして頂戴。...それが」


「「ノーブレス・オブリージュ(なのだからね)」」


「私は貴方の成功を願っているわ」


シャルンが微笑んだ。


...本当に綺麗だ。


「そろそろ時間だな...」


「そうね...」


「...」


「最後に...公爵令嬢に、いや、皇族になってもお前の信条を忘れるなよ?それがお前の良いところなのだからな?」


「ああ...」


「...私からも...せっかくあげた私の体、大事にしなさいよ?結構気を付けて手入れしてたんだから。そして...」


シャルンの顔が近付いてきて唇に温かくて柔らかい感触が...はぁ?!


「...頑張る貴方が好きよ」


「しゃ、シャルン?!」


「ヒュー」


「頑張りなさいよ?愛しの王子様」


シャルンは顔を真っ赤に染めながら微笑んだ。


「...ああ、シャルン」


「...時間だ」


「分かったわ」


「「俺(私)は必ずいつだってお前(貴方)の心の中に居る。...頑張れ!シャルン!」」


ああ...これで二人とはさよならなんだな、と本能で分かった。


さよなら...そしてありがとう、二人共...


...


俺の意識が光に包まれる最後の瞬間、二人は手を繋いで光の方へ歩いていった気がした...

如何だったかしら?


...今更なんだけど...沢山の評価ありがとね?投稿して六日で46ptって正直嬉しすぎて言葉が出ないわ...アクセス数ももう2000回超えてるし...

...本当にありがとう。

これからも頑張って書いていくから期待してね...!


それじゃあ、次話で...また会いましょう?

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