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出発一日前 ~公爵令嬢、少し休憩する~

翌日...


...明日にはこの領地を去るのね...

何かやっぱり心なしか悲しいわ...一応体は生まれ育った故郷だもの...でも、もう覚悟は決めたのよ、頑張らないと。


「お嬢様!」


っ...!


「な、何かしら?」


「早く持っていく服を決めてください」


「...じゃあ...あれとこれとこれ」


「そんな適当に選ばないでください...!」


「で、でも...」


「早く!」


「うぅ...」


「そ、そんな甘えた声出されても無理ですから...!」


「...じゃあ...」


元男だからドレスなんて分かる訳ないじゃない...!


私は内心泣きそうになりながら考えた...


もう適当に選んでやるわ...!


私は目をつぶって、指差した。


「さ、流石お嬢様!黒いドレスをご所望で」


流石ってどういう事よ...って思ったけど確かにあのドレス私に合いそうね...

...あれぇ?可笑しいな...私肉体年齢14歳なんだけどな...


私は溜め息を吐きながら他にもドレスを決めていった...


............


疲れた...


「お疲れ様です」


「ええ」


本を読むより疲れるってどういう事よ...


「紅茶をお持ちしますね」


「ええ、お願いするわ...」


...はぁ、やっと一息つけるわね...ここまで荷物の整理に時間が掛かるとは思ってなかったわ...


コンコン。


「良いわよ」


「失礼します」


さ、入ってきたわね...


「もう少しお待ちくださいね」


「ええ、待つわ...」


さて、一応今更だけどルーシ=リューリク帝国にも紅茶専用の茶畑があるそうね...

どの程度の味かしら...


というか当たり前だけど工業化は進んでいないわね、魔法があるから...でも生まれつき持っていない子も居るそうだから科学も進歩させた方が良さそうなのよね...

そうじゃないと可哀想じゃない...?魔法が使えないから馬鹿にされて、差別される...

もし権力があって、良心があって、その現状を見たら手を差し伸べたくなるのは必然よ。

確かに理想論よ...でも私はアメリカ最高の人格者『エイブラハム・リンカーン』の言葉を知っている...

『人を裁くな、自分が裁かれたくなければ』。

そして法の世界では、『罪を憎んで、人を憎まず』...

理想論だけどしないといけないのよ...

そうじゃないと誰も救われないわ...偽善者とか言われても良いわ...私がこの二つの信条を捨てる時は死ぬ時よ。


貴族には騎士道というものがあるわ。

そしてその騎士道にはある信条がある。

ノーブレス・オブリージュ、高貴なる義務の為に。



騎士道精神で生きていくわよ!


「お嬢様、紅茶が入りました」


「ん、ありがとう。ところで今回の茶葉は何かしら?」


「ルーシ=リューリク帝国の皇族御用達の茶葉を使っています」


「...ん、美味しいわね。ありがとう、マーリン」


私は微笑んだ。


「は、はい!」


うん、その笑顔素敵よ、マーリン。


...さ、明日からも頑張ろうかしら!

如何だったかしら?

今回は色々突っ込んだわよね...

嫌だったならばブックマーク解除して頂戴?

後々これが効いてくるから。


それでも読んでくれるなら私も頑張るわ。

...次話も頑張るからぁ...

...よろしく頼むわ。

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