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第三執務室

第三執務室


私は、ゲルマニア帝国の技術官の放った言葉を受け入れられずにいた。


「つまり、どういう事?大量生産技術から無い、という事かしら?」


私は、確かめるようにもう一度聞いた。


「はい...申し訳ありません、エカテリーナ殿下」


無い、のね...

そう、無いなら仕方ないわ。だって、無いのだから。

無いのだったら仕方ないじゃない。


私は気を取り直して、共同開発の件を切り出す事に決めた。


「では、共同開発はどうかしら?」

「はい。その方法が一番よろしいかと思います」

「...分かったわ。工業参議会の方にまとめさせて、資料をそちらに送らせてもらうわ。ぜひ、検討してみて頂戴」

「分かりました。...では、失礼させて頂きます」


私は、技術官が退室した直後に大きなため息をついた。


...まさか、本当に無いなんて。

...確かに中世の頃は出来ていなかったらしいけど。鉄の大量生産の方法ってコークスとか使ってやる燃焼炉よね。


「.........」


...うん。覚えている範囲内で書類作って、共同開発をお願いするしか無いわね。


「カメ―ネフ?」

「工業参議会、ですか?」

「ええ。呼んで頂戴」

「分かりました。呼んでまいります」


...さ、私は私の仕事をしようかしらね。それが終わったら...私の愛しい子達を愛でに行こう。癒やされに行かなくちゃ。

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