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出発五日前 ~専属メイドって良いわよね...~

翌日...


「ん...」


...知らない天井だ。

...そうだったな、俺は昨日シャイデルっていう公爵令嬢に転生したんだったな。


俺は確かまだ成人してなかったよな、前世では...

ああ、もう少しあっちで生きたかった...


...もうここまで来ると現実を受け入れないとな...動揺したって何も始まらない...そういえばルーシ=リューリク帝国に皇族に嫁ぎに行くらしいが何か情報が欲しい...


誰か居ないかな...


「何かお困りですか?」


「え?」


「あ、いきなりすいません」


「う、ううん。大丈夫よ」


「で、何かお困りですか?」


「...ええ。ルーシ=リューリク帝国について情報が欲しいのだけど...」


「?!...分かりました、少しお待ちください」


「ええ、お願いするわ」


......


「で、何故こうなったのかしら?」


「す、すいません。お嬢様がお困りだと申しましたのでつい私たち共張り切り過ぎまして...」


にしたってこれは多すぎでだろ...だって...ベッドに付いている机の上が読む場所以外埋め尽くされてるんだぞ?!可笑しいわ...


「...はぁ...仕方無いわ、集中して読んでいくから誰も入れないで」


「分かりました」


「あと紅茶は切らさないように」


「分かりました」


前世では本は沢山読んでいたから大丈夫だとは思うが...まぁ、読むしかないな...


俺は読み始めた...


............


「~~様...お嬢様」


「ん?どうしたかしら?」


「もう夕食の時間です」


「...え?嘘...」


そんな訳...


俺は外を見た...


わぁ...綺麗な星空だぁ...って...はぁ...?!もう夜?!


「あまりにも集中していらした為声を掛けることが出来ませんでした...しかし流石に夕食は取った方がよろしいかと思いまして...」


「有難う、貴女のお陰で集中して読めたわ。...貴女、名前は?」



「...名前は?」


「...無いです」


「無いの?」


「なんと言いますか...」


コンコン!


「お嬢様?夕食の準備が...お嬢様?何方ですか?隣に居られる女の人は...」


「それが私にも分からないのよ...」


「...まさか侵入者」


彼女の体が侵入者という言葉に反応した?


「に、逃げなきゃ」


「待って!」


って、何で呼び止めたんだ?彼女は侵入者だぞ?...だが体はこう言った...


「貴女、職業は?」


「...元メイドです、カンニナ地狭伯の...」


「名前は...?」


「...無いです」


「...まぁギリギリ合格というところかしら。採用ね」


「「え...?」」


「私の専属メイドは貴女に決まりね」


「「ええ?!」」


「お、お嬢様?正気ですか?彼女は侵入者ですよ?!」


「...彼女は大丈夫よ」


「な、何故ですか?」


「もし暗殺者なら私が本を読んでいる時に殺すでしょうし、紅茶に毒を混ぜて殺せるもの」


「そ、それは確かですが...」


「それに彼女の目を見れば分かるわ...」


「え?」


悲しい目をしてるからな...


「...という事で良いかしら?」


「...はい、是非お願いします」


「ん、決まりね。じゃあ貴女は...マーリンで良いかしら?」


「...はい、お嬢様!誠心誠意働かせていただきます!」


「ん、よろしく頼むわ」


そして私...じゃなかった。俺に専属メイドが付いた。

え?本?未だ読み終わってないぞ?

というか侵入者だったのに本どうやって集めたんだろう、マーリンは...

...うん、こんなメイド欲しいわね...

さ、いつ本は読み終えるのかしら。結構積んでありそうだけど...


ま、良いわ。



さ、今回もご意見、ご感想を貰えたら嬉しいわね。

というか頂戴?お願いだから...

勿論誤字、脱字報告でも良いわよ?


じゃあ、次も期待してね?さよなら。

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