入国 ~公爵令嬢、帝国内に入る~
「お...さ、ま?」
「おじ...さ、ま?」
ん...何か...私を呼ぶ声が...
「...お嬢様?」
「ん...んん?」
「起きてください、お嬢様」
「...今どこ?」
「ルーシ・リューリク帝国国境です」
「あぁ...ルーシ・リューリク帝国の国境ね...って、ええ...?!」
「う、煩いです...」
「あ、ご、ごめんなさいね...」
「取り敢えず身嗜みを」
「ええ」
私は身嗜みを整え、入国を待っていた。
20分後
......遅いわね。
「遅すぎじゃないかしら?」
「ちょっと見てきます」
「ええ、お願い」
はぁ...何があったのかしら...
しばらくしたらマーリンが帰って来た。
「すいません、お嬢様。もう少しお待ちください」
「それは良いけど...何で...?」
「...秘密です」
「...まぁ、貴女がそう言うなら...」
10分後...
「あ、動き出したわね」
ん?何か遠くからファンファーレが...
「ソフィア妃、シャイデル妃の入国です~!」
「...え?」
・・・・・・
さて、今何処に居るでしょう?
ヒントは国の中枢に近いところよ。
...分かったかしら?正解は...
「~~~~。」
「~~~~~~~~。」
「~~~~~~。」
...ルーシ・リューリク帝国の皇帝、ゲオルギー・ヴァリアントヴィチ・ロマイエの執務室よ。
...さて、この国の言語が全く分からないのだけど...
お母様と皇帝陛下は何を話してらっしゃるのかしら...
取り敢えず微笑んでいれば良いわよね...
「シャイデル?」
「はい。何でしょうか?お母様」
「この国の言葉分からないわよね?」
「...はい、私の勉強不足です」
「...大丈夫よ、私が教えていなかったから」
「それでも少しは勉強しておくべきでした...」
「...今から勉強する気は無いかしら?」
「...良いのですか?」
「勿論です」
「...お願いします、お母様。私はいずれこの皇族に嫁ぐ身ですから...せめて言葉位は覚えていませんと...」
「...分かったわ。~~~?」
「~~~~」
「~~~~」
「~~~~~」
「?!~~~?」
「~~~~~。~~~?」
「~~~」
「~~~。...シャイデル?」
「はい、何でしょうか」
「明日私の実家に向かうわ。準備しておきなさい」
「は、はい。分かりました、お母様」
「多分マーリンが手伝ってくれる筈よ?良い?」
「はい、お母様」
「うん。あともう少し皇帝陛下と話すわ。先に行っておきなさい」
「分かりました...それでは失礼します、皇帝陛下、お母様」
私は立ち去った。
......
部屋の外
「お嬢様」
「あら、待っていてくれたの?マーリン」
「勿論です、お嬢様」
「ん、まぁちょうど良かったわ」
「と、言いますと?」
「明日お母様の実家に行くことが決定したの。用意は出来るかしら?」
「...分かりました、今日中に終わらせておきます」
「ええ、よろしく頼むわ」
「...本当にごめんなさいね?」
「...え?あ、だ、大丈夫ですよ、お嬢様。心配を掛けてしまって申し訳ありません...」
あぁ...物凄く悲しい目をしてる...何か抱え込んでるけどなんて言えば良いのかしら...
でもこれだけは言っておくべきね...
「...本当に辛い時は言ってね?私が貴女を支えるから」
...流石に上から目線だったかしら?彼女目を大きく見開いているもの...
「...って、何言ってるのかしらね...私の方が年下なのに...」
私は元の世界を思い出しながら苦笑して言った。
この言葉をあの子に言ってあげていればどうなってたかしら...
「...お嬢様...有難う御座います」
「礼を言われるような事じゃないわ。...さ、一緒に準備しようかしら?」
「...はい、お嬢様。...って、え?お、お嬢様?今何と仰いましたか?」
「私も荷造り手伝うって言ってるのよ」
「え...えぇ...?」
「な、何よ。荷造りの邪魔になるって言うの?」
「い、いえ。決してそういう訳では...」
「じゃあ良いわよね?」
「は、はい。分かりました...」
30分後...
「うん、終わったわね」
「...いや、お嬢様?何でここまで...」
「私は元公爵令嬢よ?教育が厳しかったからよ」
「し、しかし...この方法は...」
「ただの先入れ先出しじゃない。それがどうしたのかしら?」
「先入れ先出し、ですか...こんな画期的な整理方法...」
「え...これで...?」
「はい...」
「...どこでこの世界発展止まっているのよ...」
「...?」
「...大丈夫よ、気にしなくて良いわ」
「分かりました...」
「...少し沐浴したいわ。可能か聞いてきてくれるかしら?」
「分かりました」
さ、お風呂に入った後は宮殿を探索しようかしら...
という事らしいけど、どうなるでしょうね...
という事で、如何だったかしら?
そして投稿遅くなってごめんなさい...次は出来る限り早く投稿出来るように頑張るわ...
それじゃあ次回まで。
Hasta la vista




