間話 婚約破棄
転生二日前
「レーベ皇太子が婚約破棄した?!」
「は、はい...」
「あの餓鬼がか?」
「は、はい...」
私はシャルンの父、チャールズだ。私は今キレている。何故なら私の愛しい娘が婚約破棄されたからだ。
あの優しいシャルンが婚約破棄される様な事はしない。理由を私は聞いた。
「理由は何だ?」
「は、庶民の娘を苛めたから、と...」
「あのシャルンがそう簡単に苛める筈が無い。...何故苛めたか分かるか?」
「...その庶民の娘が皇太子に気に入られたから、と...」
「...その庶民の娘はシャルンの婚約相手の皇太子を奪い取った、と...」
「その通りです...」
「...お前がシャルンの立場ならどうするか?」
「...私もお嬢様と同じ様に苛めるでしょう。何故ならお嬢様は皇太子を溺愛していましたから」
「それを怒る事は可笑しいよな?」
「当たり前です。何故ならその庶民の娘は愛しい人を奪い取ったのですから」
「よし、今すぐシャルンを呼び出す様に」
「分かりました」
...何故私の娘がこんな事されなければならないんだ...完璧に庶民の娘が悪いだろう...お陰で学校からも退学処分だぞ?
...皇太子で良かったな、レーベ...貴様が貴族だったら消しているぞ。
コンコン。
「誰だ?」
「私よ、貴方」
「ああ...良いぞ、ゾフィー」
扉が開いて、入ってきた。
私の最愛の妻、ゾフィーだ。
「事情は聞いたわ...」
「あの馬鹿皇太子め...」
「あ、貴方...」
「実際そうだろ?何故庶民の娘に落ちるのか...」
「色々あったのでしょう」
「だが...」
「...ですが今回は駄目ですわね」
「だろ?」
「ええ。落ちぶれすぎね...」
「ああ」
「...貴方?」
「何だ?ゾフィー」
「ルーシ=リューリク帝国に嫁がせてはどうですか?」
「...何故だ?」
「あそこは私の親戚が居ます。同時に皇太子が募集していた筈です」
「...その皇太子は信頼出来るのか?」
「私の親戚の子ですから」
「そうか...って、お前つまり皇族の傍流...」
「秘密にしてたから...」
「そ、そうか...」
「まぁそういう事だから大丈夫よ」
「...分かった、一応シャルンに聞いてから決めるか」
「ええ」
「そういう方向で行こう」
ゾフィーは頷いた。
「ところでシャルンはいつ帰ってくるのだ?」
「明日の昼ぐらいには帰ってきます」
「良かった...」
コンコン!
「どうした?」
「緊急連絡です」
「入れ」
衛士が入ってきた。
「どうした?」
「...シャイデルお嬢様が病名不明の病に掛かったと!」
「何?!...馬を出せ!シャルンを迎えに行く!」
「既に準備は出来ています」
「よし!...ゾフィー、直ぐにシャルンを連れて帰ってくる。待っていろ!」
「...分かったわ、早くね...?!」
「分かった!」
俺は馬に乗り、王都にある魔法学園に向かった。
私が帰ってこれたのは翌日だった...
...何か悲しい感じね...
まぁ仕方無いわよね...今作で悲しい部分の一つだから...
因みにもう蓄えが無いから今度こそ投稿は不定期になるわよ。
...次話で会いましょう?




