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はじまり
目を開くと草原だった。
「嘘じゃ……なかったんだ」
少年…いや、青年はハハ、と渇いた声を漏らした。
そして青年は自らの前に無造作に置かれた大きな皮袋を確認し、また笑う。
一通り笑った青年は、起き上がり空を見上げた。空は雲が多く、青年の翡翠色の目を鈍く照らしていた
…………………
…………
……
本に囲まれた部屋
空は雲に覆われかげっている。
ぼうっと空を見ている女性。
「あの日もこんな天気だったわねぇ」
語尾を伸ばす特徴的な口調。
そして、机に置いてある水晶を一瞥する
「またイスカーが何かやったのかしらぁ?」
ため息をつきながら女は言う。
そしてブツブツと文句を言いながら、近くの草原に向かった。
バタン
彼女が部屋を閉めた衝撃で、部屋を囲んでいた本達が崩れ去る。
崩れ去った本達は独りでに動き出し、また部屋を囲み始めた。
始めてかきはじめた完全(?)オリジナルもの
頑張って投稿して行きたいと思います