壱
※処女作です。ドキドキです。
森の中に響く金属音ー。
白い忍装束を着た少女は、
木の間を、跳んだり駆けたり
ジグザグに進みながら的に手裏剣を投げていく。
少女が動くたび、後ろに結んでいる髪黒が揺れる。
「はっ!やっ!とう!!」
トン、トン、トントンと手裏剣は的に当たてゆく、
少女は続きざまに、手裏剣を投げる。
トン、ト、ト、トン!!
手裏剣は、次々に的に当ていく。
少女の顔に笑みが浮かぶ。
「よし、次は、こうよ!」
少女は、太い枝に足をかけ翔ぶー。
空中で懐から出した手裏剣を手に構え、
真下、やや斜めの的に狙いを定める。
「今度は連続で!はっ!えっい!!」
手裏剣は、回転しながら的に進んでいくー。
だが、後に投げた手裏剣が前のより僅かに
回転が早く前に投げた手裏剣を弾き飛ばしてしまう
キンッ!トンと手裏剣は、
地面に落ちたモノと的に当たったモノに別れる。
「くっ!一個外した!」
着地した少女は、
地面に落としたモノを拾い考える。
「うーん…やっぱり
利き手の方が投げ慣れているからかな?
どうしても回転が早い…
じゃあ今度は、先に投げるて見るとか?」
此処まで読んでくださった方有難うごさいます!