4/19
幕間:“謀神”の魔の手
謀神、動き出す。着々とそして粛々と策を張り巡らす。
〜イギリス・ロンドンの路地〜
「───なに?あんたたち?」
気がついたら妙な黒服たちに囲まれた。恐らくは日本人たちだ。
「織田信常様ですね?」
黒服は私の名前を知っている。あの化け物姉妹ならともかく、どこで私の名前を知った?
「なんで、私の名前を知ってるの?というか、あんたたち何者なの?」
「私たちは、神楽恵美様にお仕えする者たちです」
────やられた。これは私の失策だ。袋小路だ。私を囲っている黒服全員が180を越すであろう体格の良い男たちだ。
詰んだ。あの“謀神”を欺けると思っていた私が馬鹿だった。
「はあ……私の負けよ」
謀神からは逃げられない。こうなった以上、抗う意味もない。
こうして私の留学生活は幕を閉じた。
速攻で次の話しを書くぞ