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僕は天使か悪魔か  作者: ミンチョコ
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第二話:図書館と四階に住む男

図書館の四階は封鎖されてる。中に入った者は皆処刑らしい。

好奇心の高い無名少年はそこを訪れる、しかし鍵がかけられていた。


そして見知らぬ男が話しかける。

まさか、いきなり作戦失敗とか、僕らしくないな。


僕は『聖月図書館』の禁止現場四階に入ろうとしていた。


もし入ってしまったら処刑だろう。

だが僕はまだ入っていない、だって鍵がかかっていたから。


目の前の男は何を企んでいるのだろう、今の今いきなり現れるってことは偶然ではなさそうだ。




「いつ、、、いつから居た?」


 僕は恐る恐る聞く、もし今見てしまったばかりなら迷子って嘘つけばいいし。



「『まずは入り口、中には政治に関係する本が多い。』って所かな」

「はああああああ????それって最初からつけて来たって意味じゃん!このストーカーめ!!!」


最悪だ、最初の最初からこいつがいるのに気付かなかった僕自身が憎い!


「君も随分可愛いもんだね?周りからはあまり喋れないとか無口って聞いてるけど、階段でよく喋るもんだね?独り言なんか言って本当に寂しい子だね~?」


 ああああ、もう言うな。恥ずかしい!!!今すぐ自殺したい気分だ。


僕の言ってたこと全部後ろで聞いたのかよ、穴掘って埋まりたい!!


「ああ、そうそう。君言ってたよね?『中には僕と同じぐらいの男の子だっていたし』とか」


 うっ、、、、それは確か僕が二階で言った独り言、僕が前に見てしまった沢山の中年男が一人のショタに変なことする小説。思い出すだけで吐き気する、実際その後吐いてしまったけど。どうしてああいう小説好きな人がいるのだろう?



「実は俺もいけるよ~?」


「はっ!!!?何が??」


えっ?こいつ、何かやばいこと言わなかったか?



「だってこんな誰もいない所にこんな可愛いショタが居て、手を出したくなるでしょ?」


「なるかああああ!」



僕は逃げようとした、やばいやばいやばいやばい、こいつは別の意味でやばい!!!!

まだ処刑されたほうがましだ、身は汚れないし。



「ハハハハハハハ、笑えすぎて腹が痛い。」



男は突然笑い出した、僕は後ろを振り返る。



「俺そんな趣味ないから安心してハハハハハ、俺だって美人なお姉さんが好みだし。なんだよその今にも泣きだそうな顔、滅茶苦茶うける!ポーカーフェイスっていうの嘘だな今日で超たくさんの表情見れたしハハハハハ!!!!」



 (はめたな、くそっ。こっちは本当に死ぬかと思ったぞ、お前のさっきの表情めっちゃ本気そうだったし、演技力高いな。)



「別に僕は喋らないわけでもポーカーフェイスなわけじゃない、あいつら対してその必要ないと思っただけ。僕だって笑う時は笑し、怒る時は怒る。」


周りの人が僕を見て嫌がる表情して、僕が本当の気持ち出せるわけがないだろ。


「ふうーん?俺には自分の思ってること、ちゃんと話せるんだ?何々?お兄さん安心感あげちゃったのかな?」



思わず言ってしまった、初めて自分の知らない自分を知らせて思わず言ってしまった。


安心?そうなのか?


そういえばほかの人には言ってみたことがなかったな、そもそも友達も居なかったし。



「とりあえずここで立ち話するのもどうだし、まずは中に入ってゆっくり話合おうか、お茶だすから。」



「うん、、、、えっ?中?どこの中?おい!!!」



男は僕の言葉を聞こえなかったのか、彼自身のポケットを探り始めた。



「えっと、、、たしか、、、あったあった。」



 男はポケットから鍵を出して鍵穴に挿した。


「嘘っ、、、それって、四階の鍵???」



 改めて疑問に思う、誰だ、この人はどうして四階の鍵何か持っているのだ。

本当に入っていいのか?えっ?だって、ここは禁じられた場所じゃないのかよ、、、


えっ?処刑は?


今は一体どんな状況だ!!



「なにぼーってしてるんだよ、四階入りたかったんだろ?早く中に入れよ。」



山ほど質問はあるけど、今はまず中に入ろう。



 僕は四階が荒れた所かと思っていた、もしくはブラック魔法の研究所とか禁止魔法がギッシリ詰まった場所かと思った。


 でも違った。


 暖かい、普通で綺麗な部屋だ。リビングもシャワールームもある、僕だってこういう所には来てみたかったんだ。いつも一人では何を食べてきたのか覚えて無かったし、いつも露住だし寒い。ベットルームもある、大きいベットだ初めて見た、ちょっと感動するな。



 ちょっとだけ上で転がってもいいかな。

 凄い、ベットってこんなに柔らかいだね。幸せすぎて、何か眠い。



「あは、、、、人がせっかく招待したって言うのに、いきなり寝るなんて本当に疲れてるな。結構スヤスヤ寝るんだな、やっぱりお子様。」


「!!!!!すみません!思わず!!!」




僕は起きた、どれくらい寝てしまったか。一応休眠は取っているが、ベンチとは違いが多すぎて寝てしまった。


「ってお前!僕のことお子様って言ったな!!!僕は15!もうすぐ大人だから!」

「げっ?俺よりたった三つ下だけ?てっきり8歳かと思っていた。」

「はあ?ふざけんな、ってお前18?てっきりおっさんかと思った!」

「成熟さと老けてるのを勘違いするな!おっさんとか傷つく。」

「お互い様。」



「だけど、思ってもみなかった。まさか噂の四階が普通の部屋とは。」

「荒れた所とかもしくはブラック魔法の研究所とか禁止魔法がギッシリ詰まった場所かと思っただろ?」


「思った。」

「処刑って言わなきゃ観光客がぞろぞろ入ってうるさいだろ?」

「それってまさか、、、、ここ」



僕は恐る恐る気づいてしまった。



「ここはお前の部屋????????」



 まさかこうなるとは、思ってもみなかった。


 まさか、いきなり部屋の持ち主にばったり会うとは


「正確に言えば、ここはいわゆる秘密基地かな?俺の家は別の場所にある。」




『「はああああああ????それって最初からつけて来たって意味じゃん!このストーカーめ!!!」』

 




自分の言ってたことを思い出す、ストーカーじゃなくて自分の部屋に戻ろうとしただけだったのかよ!逆に僕が本人の前で不法侵入しようとしたのかよ。



「あの、、、階段で言ったこと、本当にすみません。」

「でも驚いたな~まさか部屋に戻ろうとしたら誰かさんが独り言言いながら部屋開けようとするからな。」

「クウうう!!!」



 やっぱりこいつウザい!



「どうして僕をこの部屋に上がらせたんですか?邪魔されたくないからこうなるでしょう?それともこの部屋に近づいた人は皆入れるんですか?」

「いや?君が初めてだよ。僕の秘密基地に入ったのは。」

「ふうーん、そうなんだ。」

「ほかの人、皆は殺した。」



「えっ?」



「皆、俺が殺した。」



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